五線親父の縁側日誌

永遠の70年代男・テリー横田の日誌です。

筆者は田舎の初老爺、下手の横好きアマチュア作曲屋、70年代洋楽ポップス愛好家、70年代少女漫画愛好家、
女子ヴァリボ&フィギュアスケートオタ、Negicco在宅応援組です。

オールド・ヴィンテージという神話


■バイオリン名器の音色、現代モノと大差なし?

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120104-00000304-yom-sci


・・・ストラディバリウスと現代ヴァイオリンと、弾き比べ聴き比べしたら、差が分からなかったというもの。これはあるだろうね。自分も高嶋ちさ子さんのライブで聴き比る機会に恵まれたが、むしろ現代ヴァイオリンの方が良い音に感じたもん。


木材の加工技術も、音響測定などによるデータの蓄積も、そりゃ18世紀よりは現代の方が遥かに上でしょう。あと奏者や制作者の耳も肥えているでしょうし。そういった現代の技術と耳を通して作られた今の楽器は、実はとっても素晴らしい品質なのだと思う。それに今の楽器は、寝かせるよりも「すぐに鳴る」ように出来ている部分もあるのではないか。


電気増幅楽器であって、本来経年による音の醸造はきわめて少ないはずのエレキギター等も、オールド・ヴィンテージ等と呼ばれて、ン百万で取引される個体もある。昔の職人の方が仕事が丁寧だったとか、パーツが良かったとか、骨董になるにはいろいろ理屈はある。音色も、古いギターは、いわゆる「枯れた音」とか言われて、そのやや色艶がなくなった音色が「いい音」とされている。


しかしこれなどは全て、ひょっとしたら、思い込みによる神話なのかもしれない。我々は、有名奏者が奏でる、いわゆる「枯れた音」に、耳が洗脳されてしまった部分が大いにある。自分もどうにもそうらしい。未だにジミヘンだツェッペリンだから抜けられない。