五線親父の縁側日誌

永遠の70年代男・テリー横田の日誌です。

筆者は田舎の初老爺、下手の横好きアマチュア作曲屋、70年代洋楽ポップス愛好家、70年代少女漫画愛好家、
女子ヴァリボ&フィギュアスケートオタ、Negicco在宅応援組です。

仲道さんのショパン


・・・眠い。昨晩はピアニストの仲道郁代さんがテレビに出ていたので、思わず夜中に観てしまった。ショパンの足跡をたどり、ポーランドからパリへ取材して、自ら語るという番組。今度6年生になる娘さんも登場させて一緒に旅をするんですが、こりゃ番組にかこつけてちゃっかり情操教育したなと(笑)お母さんになった仲道さんはちょっとショックでしたが(苦笑)でも相変わらず可愛い~~~(爆)素敵でした。


旅を続けて行くうち、ショパンの愛用した1800年代の「プレイエル社製ピアノ」と同型のピアノが、今でも演奏可能で保存されているところへ行き着く。明らかに興奮してそのピアノを弾く仲道さん。この古いピアノの響きを知って初めて、ショパンの特徴的な書式が理解できたという。なるほど響きが現代のピアノよりくすんだ渋いものになっている。ショパンの時代でさえこれだけ違うのなら、ベートーベンやモーツァルトとなるともっと違うのだろう。私たちは知らずに、ゆがめられた演奏を聞かされている部分も、あるのかもしれない。


番組の最後、日本に帰ってきてから(?)の自身のコンサートで、有名な「別れの曲」を弾くシーン。仲道さんは旅を思い出して感極まったのか、途中からぽろぽろと涙をこぼし泣き出してしまう。泣きならが弾く別れの曲に、こちらも胸がぐっと熱くなってしまった。私は古典派ファンで、ショパンは、あまりに音が多すぎ派手すぎて、得意ではないのですが、仲道さんのこの演奏を聴いてしまうと、ちょっと眠れませんでしたね。