五線親父の縁側日誌

永遠の70年代男・テリー横田の日誌です。

筆者は田舎の初老爺、下手の横好きアマチュア作曲屋、70年代洋楽ポップス愛好家、70年代少女漫画愛好家、
女子ヴァリボ&フィギュアスケートオタ、Negicco在宅応援組です。

スティービーの歌詞


素晴らしい新作ひっさげて復活し、ちょっとだけ来日もしてくれたスティービー・ワンダー。「タイム・トゥ・ラヴ」は、もー毎日聞き狂っております。


そんなスティービー。メロディーメーカーとしての評価は圧倒的だが、作詞の方はあまり注目されない。キリスト教の人類愛を、高らかに確信を持って歌うその姿勢は、日本人には理解しがたい部分もあるし、ともすれば「抹香臭い」と敬遠されるケースさえも、あるかもしれない。


でもしかし、スティービーの詞のポエジーというか、独特の比喩や情景描写の部分、も、私は凄く素晴らしいと思う。これは、彼が盲目故に、健常者の我々とは違ったビジョンで、世界を、ものごとを、とらえているせいだと思う。


手慰みで、私の一番好きなスティービーの曲を、意訳してみた。拙いし正確さには自信はないが、せっかくだから書いておこうと思う。この歌の「愛」とは、男女の仲ではない。先に書いた、スティービーなりの「宗教的人類愛」である。


■アズ(永遠の誓い)/スティービー・ワンダー


D


太陽の回りを公転しているってことを、

地球が自分で知っているように

五月になればつぼみをつけることを、

バラは自分で知っているように

同じように、憎しみは愛でしか癒せないことは

わかりきったことなんだ

心をちょっと、休めてごらんよ

いつも、君を愛しているから


明日、どんなミステリーが待っているか

そんなことは誰にも分からない

でも時は流れ、全ては生まれ変わっていく

この世界は不確かなもの

そんな中で、変わらない真実がある

それはいつも、僕が君を愛しているってことさ


虹が空で星々を焼き尽くすまで

海が山々を飲み込んでしまうまで

イルカが大空を飛び、オウムが海で生きるまで

人生が夢になり、夢が人生になるまで

いつも、いつも、君を愛している


無償の愛ってのは、本当にあるよ

与えることだけが、僕らの役目

で、それは永遠と、プラス「もう一日」の安らぎを

必ず保障してくれるのさ


時が太古の始まりから移ろいゆくように

季節が毎年必ずめぐってくるように

優しくすることに、恥ずかしがることなんかない

君の喜びも痛みも

いつも、僕は君を愛しているよ


今日は必ず明日になるし、今は必ず過去になる

でもそれは恐がる事じゃないんだ

愛はいつも、君の傍らにあることを

君は深く知るようになる

なぜって、僕がいつも君を、愛しているから


昼が夜になり、夜が昼になっても

森と海が大空高く飛び去っても

8×8×8の答えが4になっても

地球の回転が逆になる日が来ても


僕は

君を

愛しているよ