【ブラジル音楽・訳詞】トッキーニョ「水彩画」(1983)
(作詞:ヴィニシウス・ジ・モライス)
■水彩画
葉っぱのノートに黄色い太陽を描くんだ
5-6本まっすぐな線を引けば、簡単にお城が描ける
手の周りに鉛筆を走らせれば、それは僕の手袋
雨を降らせるなら、引っかき傷を書いて、そして傘
小さなペンギンが青い紙の上に落ちる
あるいは空を行く美しいカモメかな
北極から南極まで周回して
彼女と一緒にハワイ、北京、イスタンブール
白いヨットを描いたら、それは空と海との間のキスマーク
雲間にはピンクとグレーの飛行機
周りの色はすべてピカピカさ
穏やかに離陸し、望みとあらば着陸しよう
次のページには出航する船を描こう
仲間たちとおおらかに飲み食いする船旅
僕が回したコンパス円は世界となり
アメリカから他の国へ、僕は1秒で行ける
少年は壁の上を歩く間
待ち受ける未来へ到達する
僕も君も宇宙船のパイロット
待ってくれる余裕も時間もなく
世界は変わり、僕らに泣き笑いをもたらす
この道から何が来るのか、知ることは出来ない
道の終わりがどこに行くのかもわからない
だから僕らは、美しく描かれた歩道を歩こう
その水彩画は
いつか色褪せてしまうかも知れないけれど
いつか色褪せてしまうかも知れないけれど
※ボサノヴァの酔いどれ大作詞家ヴィニシウスの遺作的な作品。どうやら死後に出てきた歌詞らしいです。それに相方トッキーニョが曲をつけて歌ったもの。ブラジルでは有名な歌ひとつだそうです。