五線親父の縁側日誌

永遠の70年代男・テリー横田の日誌です。

筆者は田舎の初老爺、下手の横好きアマチュア作曲屋、70年代洋楽ポップス愛好家、70年代少女漫画愛好家、
女子ヴァリボ&フィギュアスケートオタ、Negicco在宅応援組です。

ジュリー・アンドリュース・ライブ


・・・夕べ遅く、国営BSで「ジュリー・アンドリュース・ライブ」をやってて、思わず見てしまいました。「メリー・ポピンズ」「サウンド・オブ・ミュージック」で知られた、大御所ミュージカル女優さんですね。1993年(古)来日してN響と共演した時のものです。


フルオーケストラとの共演、大御所の彼女でもこういう大掛かりなコンサートはそうめったにはないでしょうから、記念碑的な公演だったんでしょうね。15年前のライブを現在の彼女が振りかえって解説する形でした。指揮は巨匠アンドレ・プレヴィン。ジャズ・ピアニストでもある彼はまさにぴったりの適任者ですね。


で、そこで有名な「ドレミの歌」も歌っていました。映画「サウンド・オブ・ミュージック」でもトラップ一家と一緒に歌われていますが、原詞が忘れ果てていたのを、久しぶりに聞いて思い出したので、メモっておきます。


■ドレミの歌原詞

Doe-a deer, a female deer (ドーは雌鹿)

Ray-a drop of golden sun (レイは太陽の光)

Me-a name I call myself (ミーは自分を呼ぶ時)

Far-a long, long way to run (ファー遠くまで走る)

Sew-a needle pulling thread (ソーは縫い物)

La-a note to fellow sew (ラはソの次の音)

Tea-a drink with jam and bread (ティーはお茶、ジャムパンも)


あー、こんなだったんだ、という感じですね。作詞は「エーデルワイス」等と同じ、オスカー・ハマースタイン。日本語の「ドはドーナッツのド」の詞は、ペギー葉山さんが、あえて訳さずに「作詞」したものです。う~ん、シがティーになるんですね。「ラはソの次の音」は苦しいな(笑)ペギーさんの日本語詞のほうが勝ってると思います。(笑)

ほんでジュリーさんも、この日本語詞も両方歌っていました。


ブロードウェイ・ミュージカルでも彼女は、英国人のせいか、歌が折り目正しく、ジャズや黒人音楽の要素があまりありません。ライザ・ミネリバーブラ・ストライザンドのような、ジャズのややえげつない表現が得意な歌手さんのほうが私は好きです。しかしながら卓越した歌とステージングはやはり大御所。風格がすごかったです。加えてオーケストラの響き、和声の充実。うっとりします。ロックやブラック・ミュージックとはまったくベクトルが違う歌・音楽ですが、これもまたアメリカン・ミュージックの、ひとつの世界だと感心しました。