五線親父の縁側日誌

永遠の70年代男・テリー横田の日誌です。

筆者は田舎の初老爺、下手の横好きアマチュア作曲屋、70年代洋楽ポップス愛好家、70年代少女漫画愛好家、
女子ヴァリボ&フィギュアスケートオタ、Negicco在宅応援組です。

のだめドラマ次週終結記念

はい。えー、またもクラシックネタで。

音楽学生の青春をコミカルに描いた漫画「のだめカンタービレ」のテレビドラマ版、結構人気が出て私もびっくりしていますが、来週とうとう最終回のようです。(漫画連載は第2部に入って続いております)

そこで取り上げられた曲は数々あります。美味しいところをつまみ食い的に収録した編集盤もあるようですが、機会があればそれぞれの曲を、しっかりがっちり聞いておきたいという人もいる・・・・と思います。(ちょっと自信なし^^;)

でも「なんで同じ曲のCDが演奏家違いでいっぱいあるの~~~、どれ買ったらいいか解らないジャン!」と思いますよね? クラシックとはそういうものなんです。楽曲について演奏家について、ある意味ロックよりオタッキーな知識が必要なのです。でも正直頭に来ますよね? そういう方のために、とりあえずドラマのテーマ曲になった、次の2枚をお勧めしておきます。(「アマゾン」へのリンク)

■ベートーベン:交響曲第7番:フルトヴェングラー指揮

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この「ベト7」は、ドラマのオープニングテーマでもあり、最終回でも、千秋率いるライジングスター・オーケストラの最後の演奏会で「特別の曲」として取り上げられた曲です。

伝説の名指揮者・フルトヴェングラーは、先の世紀でも前半~中盤にかけての活動ですので、この録音はなんと50年も前の録音でまさに古典、音の悪さは正直否めません。

しかしそれでも、「ベト7」には「フルベン」しかありますまい。その巨大さ、ほとばしる情熱。現在の指揮者・オケが、いかに技術的に優れていても、このフルベンの「炎の解釈」をしのぐ演奏は未だに出てこない。というかもう不可能ではないかと考えます。それぐらいの名盤名演奏。これぞベートーベン。クラシックを初めてお聴きになる方だからこそ、あえてこの古臭い盤をお勧めします。

ガーシュインラプソディー・イン・ブルー:プレヴィン指揮&ピアノ

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こちらはドラマのエンディングテーマ。1924年作曲。ジャズとクラシックの融合を図った、ピアノとオケのための野心的な作品です。問題はピアノで、クラシックの人が弾くと固くなってしまう。かといってジャズの人では奔放すぎる。ということで、ジャズとクラシック両方を知る、指揮兼ピアニストのプレヴィン盤が最良とします。

この人は英国出身ながら、若い頃アメリカでジャズ・ピアニストとして音楽のキャリアを出発させた異色の指揮者です。それだけにこの曲にはまさにぴたり。ジャズフィーリングとクラシックのアンサンブルと両方を知る者は、彼をおいて他にいないと思います。

録音がやや古いのと、オケがちょっと荒っぽいのが評価が別れるかもしれませんが、曲の解釈としてはやはり決定盤ではないかと考えます。

・・・機会があればこれを。のだめカンタービレ終結記念、クラシック推薦盤のコーナーでした。