五線親父の縁側日誌

永遠の70年代男・テリー横田の日誌です。

筆者は田舎の初老爺、下手の横好きアマチュア作曲屋、70年代洋楽ポップス愛好家、70年代少女漫画愛好家、
女子ヴァリボ&フィギュアスケートオタ、Negicco在宅応援組です。

今更perfume

今更の感じがするけど、テクノポップ・アイドル3人組の「perfume」は良いっす。(^^)アルバム「GAME」も、実は密かに買いました。40過ぎの親父が買うにはちょっと抵抗があったんですけどね。ニューアルバムは出たのかな?


どこがいいのか。まず、仕掛け人・プロデューサーの中田ヤスタカ、彼の書く楽曲が恐ろしくレヴェルが高い。サウンド自体はテクノなので、「ピコピコシンセ」は容赦なく出てくるし、歌はボコーダーサウンド処理されているし、正直それ自体はあまり好みじゃない。というかはっきりテクノは嫌いなんだが(苦笑)しかし歌メロと基本のコード進行とかさらってみるとすごい。ポップで歌謡性が高くて覚えやすいのに、なぜか軽薄にならない。歌詞も、なんというか、どこか欠落して不満を抱えた恋愛が描かれ、ところどころ暗くやるせない影が差す。サウンドイカーでありながら歌謡性を持ったところがいい。中田ヤスタカ、この男は要チェックです。


で。肝心のパフューム。こんな歌なのでうまいか下手かよくわからないという意見もあるが、少なくともリズム感とか恐ろしくうまいです。「セラミックガール」なんて曲は、すごい譜割りになってるのをあっさりと歌いきっている。歌もパーツとしてサウンド処理するにしても、基本パーツ自体が悪いとどうにもならないからね。


それと皆が言ってるけど、彼女たちのダンス・振り。これがまた素晴らしい。

テクノ・ロボットダンスって、わざとぎこちなく「カクカク」動きをしたり、変な姿勢で「ピッ」と止めたり、これをぴたっと決めるのって、結構筋力が必要だと思うしセンス的にも難しいと思う。それが彼女たちにかかると、すべてのポーズが「決まって」いるのだ。フィギュアスケートとか見始めて思うのだが、決めポーズを本当に決めるのには、とにかく練習が必要なんですね。だから、パフュームの3人も、すごい普段から踊りまくって振りの練習も半端ないくやってるはず。


彼女ら、結成は小学校の時なんだってね。実は中学・高校とずーっとこのメンバーでやってきたんだと。下積みがあるアイドル(笑)でもあまりミドルティーンのうちから売れなかったことが、返って良かったんじゃないかな。だからこのクオリティーが出せたんだと思う。


もちろん、今のままテクノアイドルで10年20年食えるとは思えない。それどころか来年消えているかもしれない。でも、なんかコーラス&ダンスユニットとして、しぶとく生き残っているかもしれない。とにかくパフュームは面白いのだ。


今年は本格ロックの「スーパーフライ」か、テクノアイドル「パフューム」か、新人賞レースは私的にはどっちかだね。でも世間では「青山テルマ」か「ジェロ」なんだろうなあ。うーーん。