五線親父の縁側日誌

永遠の70年代男・テリー横田の日誌です。

筆者は田舎の初老爺、下手の横好きアマチュア作曲屋、70年代洋楽ポップス愛好家、70年代少女漫画愛好家、
女子ヴァリボ&フィギュアスケートオタ、Negicco在宅応援組です。

老後は田舎にと言うけれど

・・・「わずか○○円で暮らせる町」などどいうテレビ番組が、結構複数の局で放送されている。団塊の世代の大量定年が始まる事を見込んでのことなのだろうか。「老後は田舎暮らしを」という風潮が、いろいろな業界の陰謀によって故意に作り出されているような気がしてならない。

■田舎暮らしライターのページ

http://www.geocities.jp/miyakozi81/

・・・このサイトは、わが地方の隣村に移住してきた人のサイトだが、「田舎暮らしは甘くない」ことが、ひしひしわかって良心的なサイトだ。

はっきり言う。田舎はやっぱり田舎だ。不便。仕事もない。給料所得も信じられないほど安い。医療福祉教育はお粗末。人は閉鎖的で因習的でよそ者を受け入れない。一番良くないのは劣等意識が強い裏返しなのか、人を否定する輩が多いことだ。出る杭は必ず打たれる。

そんな田舎の裏の面を見ないで、うっかり老後の蓄えをつぎ込んで「さあ田舎暮らしを始めるぞ!」なんていっても、必ず失敗する。そんな老夫婦が、今後続出するのではないかと、他人事ながら心配してしまう。

田舎の地方自治体にとっても、年金を抱えて田舎に来てくれる、都会の団塊夫婦は、言葉は悪いが「いい金ヅル」である。ウチの地方でも、都会から移住して来た人に住宅を提供します、というのはいいが、その家が築40年50年とかの、もうほぼ廃屋。これじゃサギだよ。

・・・が、しかーし。

■くまの棲むまち 「都会脱出物語」

http://www3.ocn.ne.jp/~ohana/

ここの記事「都会脱出物語」は、是非皆さんに読んでいただきたい。本当に素晴らしい記事である。このサイトの筆者は、そんな「甘くない」田舎暮らしを成功させた人。その過程。都会での忙しすぎる仕事に疑問を感じ、家庭をないがしろにしてきたことに、ある日気づく。それでも信じて支えてくれた奥さんや子供達を「このまま都会の味気ない暮らしの中に置いておけない!」と考えるようになる。オヤジとしての心の葛藤。やがて田舎に移住を決心する。行動する者に幸は微笑む、再就職と町営住宅への入居のくだりは、もう奇跡としか言いようがないラッキーな風が吹く。

・・・これを読むと、やはり田舎暮らしこそ、本来の人間の姿かもなあ、と、手のひらを返したように思ってしまいます。(笑)