五線親父の縁側日誌

永遠の70年代男・テリー横田の日誌です。

筆者は田舎の初老爺、下手の横好きアマチュア作曲屋、70年代洋楽ポップス愛好家、70年代少女漫画愛好家、
女子ヴァリボ&フィギュアスケートオタ、Negicco在宅応援組です。

冥王星と生と死と

冥王星が惑星から降格! 太陽系の惑星が8個に!! まったくなんてどんでん返しだろう。当然新惑星の承認もナシ。せっかくひとが名前まで付けたのにさ。笑。

まったく、いままで習ってきた天文学はいったい何だったのさと文句も言いたいが、それよりも国際天文学会の、西洋的な「理屈優先・鋼鉄のごり押し精神」が、通ってしまうこと方に驚く。「ほぼ完全な球形で、直径は何キロ以上で……」と、惑星たる条件を細かく理詰めで規定し、それを世間の混乱を省みず実行に移す。これには頭が下がるというか呆れるというか……まあ星いっこ、ヒトの生き死にには関係ないけどさ。でもこれ、学会がもし日本人だけならなら違った結果だったよ。科学的理屈より世間への影響とかそっちにウエイトが行く。得意の玉虫色の決着は、政治だけじゃなく国民性だろう。絶対そうだ。

で、格下げになった冥王星はプルート、いわれは黄泉の国の王様、日本では「閻魔大王」となる。それでえんま様が職務放棄したのか(笑)危篤だった河合隼雄先生が危機期を脱し、徐々に徐々に快方へ向かいだしたと聞く。本当に良かった。もちろん重篤な病気だしすぐに回復とはいかないだろうが、それでも本当に安心した。

世界的なユング臨床心理学者。でもご自身は豪快な関西弁で、日本ウソツキクラブ会長を自認する大ぼら吹き。「臨死体験なんぞめったに出来るもんやない。おもろい!」ってな感じで、黄泉の国の手前三途の川で船遊び、閻魔大王に「ほら吹き合戦」を挑んで、思いっきりやっつけるとか、そのぐらのことはやりそうだ。あの世の手前で追い帰され、えんま様は責任を取って左遷。そのせいで冥王星も惑星から降格と。全部河合先生が犯人かも知れない。きっとそうだ。笑。

とにかく私にとっては、ジョンレノンや手塚治虫先生と並んでの「精神的支柱」の人ですから。長生きして、快癒されたらもう政治や役職などはやめて、無理のない程度の著述に専念して欲しい。お願いします。

・・・逆に、戦記小説で有名な作家、吉村昭さんが、延命治療を自ら拒否、尊厳死を選ばれた。点滴・人工呼吸器を自ら外し、家族に「もう死ぬよ」と言ったという。壮絶なニュースである。私の友人も「戦争物の作家だけに男らしい!」と言っていた。その是非はどうかわからないが、生とは、死とは一体何なのか、深く考えずにはいられない出来事で、もっと議論されるべき問題かも知れない。

星占いでは生と死を司る黄泉の星・冥王星。その降格と、この二つの生と死と。私は何か、偶然とは思えないのだ。

そして、あさって日曜日。バンドのストリートライブ本番であるが、折しも演奏場所が、この前亡くなった友人宅の、ほぼ目の前になった。これも冥王の因果か。おいヒロシよ(友人の名前)酒で死んだお前を供養はしないぞ! むしろあてつけに、楽しく演奏してやるぜ。ぶざまでも生き延びていりゃ、たまにはやりたいことがやれるんだってな。