フィギュアスケート世界選手権男子

はい。フィギュアスケート世界選手権男子、日本人ワンツーフィニッシュなりました。羽生君金メダル、町田君銀、フェルナンデスが銅、です。

羽生君。ショートの状態から、ちょっと優勝は厳しいかなーと思いましたが、フリーはやってくれました。本人の言うように意地と根性でしたね。2年越しで取り組んだ「ロミオとジュリエット」も、最後のお披露目。素晴らしかったです。華も運も持つ若き世界王者が、この日本から登場してくれた。かつて考えることすら叶わなかった隆盛が、現実にやってきています。彼はもう、発狂する程大変な状況に突入したと思う。ファンの皆、温かくほっといてあげて下さいね。

町田君は表現者としての目的意識で滑り切った感じでしょうか。この特異な表現者は本当に面白いし強いです。プリンス羽生に対峙する悪役、とか位置づけてしまいましたが、そんな点数争いよりもプログラムを自己表現する事に彼の心は有るでしょう。今後も良い作品を観せて下さい。

小塚君は6位。多少体が重かったですかね。でも4回転も入り、音楽表現はぴか一でした、男性的でスタイリッシュな彼の演技個性、来シーズンも観たいです。

他に外国人選手で感激したのは、今大会がラストランとなるジェレミーアボット選手ですね。彼には本当に申し訳ないが、本番に弱いタイプの選手と言う印象でした。それでも、どの大会でも、最初のジャンプを失敗しても、彼はすっくと立ち上がり、必ず最後までプログラムを演じ切る。しかも細かい表現を全く手を抜かずにです。その姿勢が素晴らしく感動的だった。その彼が今回、ノーミスで滑り切った！　これまでの苦労、これが最後である事、会場に居るファンは皆全員知っているようでした。暖かいスタオベで、これだけでも感動しましたよ。

五輪が皆、ちょいと失敗が多い大会で、それを挽回すべく選手皆頑張っていました。良い大会です。おめでとう！