五線親父の縁側日誌

永遠の70年代男・テリー横田の日誌です。

筆者は田舎の初老爺、下手の横好きアマチュア作曲屋、70年代洋楽ポップス愛好家、70年代少女漫画愛好家、
女子ヴァリボ&フィギュアスケートオタ、Negicco在宅応援組です。

科学の世界は判らない


いやはや、新型万能細胞のおねいさんが、大変な事になってしまった。<まさか「実験は良く検証してなくて、ウソでした。」てなことには、ならないですよね?>なんてことを書いたら、かぎりなくそっちに近い方に物事が流れている。鬼のように論文の不備を指摘され、第三者による再現実験も進まず、最後には過去に書いた博士論文にさえクレームが出る始末。


しかし、いくらなんでも、ここまで打ちのめす物かねえ?


百歩譲って、海外や他の大学や研究機関等から、批判が寄せられるのは、想定内でもあったろう。しかし新進気鋭の若手研究者、しかも受けのいいおねいさんを、外向けに神輿に載せたのは、理化学研究所組織ぐるみではないのか。それを、当の組織が、未熟な研究者が不始末をしでかした、といって断罪するとは、何たる事かと思う。都合のいい時だけ若手を押して、悪くなるとおとしめる。


これではブラック企業だよ。若手が未熟なのは当たり前ではないか。滅多な事は書けないが、もしも上記のような体質の組織なら、Oさんは、さっさと海外の研究機関に移った方が良い。


肝心のSTAP細胞が、本当に有るのか、ないのか。それが判らないのが実にやきもきするし、眉唾なんじゃないかさえ思ってしまう。しかし研究者に言わせると、あるない、白黒で結論づけられるような代物ではない、研究はまだ始まったばかりで、これから検証して行くスタートラインに立っただけだという。


こういう泥仕合の繰り返しの果てに、科学は進歩して行く物なのか。確かに、ガレリオにしろフロイトにしろ、ペテン師、冒涜者扱いされているが。Oおねいさんが、そんな偉大な、悲劇の先駆者となるのか。それともアカデミズムの象牙の塔のから追放されるのか。科学の世界は判らない。