ファイギュアスケート・世界選手権女子SP
・・・まずキムヨナ。流石の表現力で素敵。あの状態の柔らかさ、もの言いたげな手や肩の演技は健在でした。しかーーしながら、言わせてもらえれば、表現の中身・深みについて「進歩が感じられない」……前回五輪の007から、演技が変わっていないのでは?ホラー風味の吸血鬼ものだそうだが、なんだか上っ面に思えてしまいました。
同じホラー風味楽曲で挑んだカロリーナ・コストナー。よく考え抜かれたきめの細かいプログラム(ニコル振付!キスクラでカロちゃんに付いていました。)を、さりげないように見せながら丁寧に表現していました。転倒1ついたとしても、こっちが本当の表現と考えます。
真央ちゃん。1っこすっぽ抜けは運みたいなもんでしょう。アクセルも入って勿論いいんですが、私は最後の「フラッパー(お転婆)ステップ」が凄く良かった。ヨナには進歩が感じられないが、その間真央ちゃんは表現面でずば抜けて進歩しました。私がジャッジだったら、少なくても芸術点は、ヨナよりいい点をつけるかもしれません。
完璧だったのが佳菜子。ステップが最初に来る変則構成は、私は好きじゃないし利が無いと思うんだが、その難しいのをびしっとやり切って爽快でした。あっこちゃんは……ちょっと点数が辛かった。もっと出してあげて!