五線親父の縁側日誌

永遠の70年代男・テリー横田の日誌です。

筆者は田舎の初老爺、下手の横好きアマチュア作曲屋、70年代洋楽ポップス愛好家、70年代少女漫画愛好家、
女子ヴァリボ&フィギュアスケートオタ、Negicco在宅応援組です。

NHK杯全終了!


はいっ。NHK杯終わりました。男子、高橋大輔選手、優勝です。何の文句がございましょうか。素晴らしい表現でした。


確かに、演技の出来は100%じゃないんですけど、そのプログラムの表現の深さは、十分すぎるほど伝わります。音楽はアストル・ピアソラの「ブエノスアイレスの冬」という、タンゴと現代音楽の中間みたいな、難しいモノです。これが高橋選手の演技になると、単なる季節の冬ではなく「人生の冬」と化します。厳しい落ち込みの時期、もがき苦しんでも、結局春を待つしかない。彼のステップは、半ばやけっぱちの嘆きとなり、レイバックの時添えられる手は、助けを求める祈りとなる。誰が観たってこの演技には、何か人生の苦しみを表現していることは、絶対に解ります。この普遍性。これぞ表現です!


ショートのマンボでの愉快なラテンダンス。そしてフリーでのシリアスで激しいタンゴ。この対比も素晴らしい。今シーズンも大ちゃんは大丈夫、楽しませて貰えるでしょう。


2位に入ったジェレミー・アボット選手も、これがまた素晴らしかった。一個一個のエレメンツが実に丁寧で、自信に満ちているのが解る。五輪を終えひと夏を越え、ものすごい猛練習をしたんじゃないかな。コーチは日本人の佐藤有香ちゃんと2年目に入る。きめ細やかな指導が実を結び始めたのでしょう。要警戒ですねこの人も。


・・・で、その後のエキシビションの前に、衛星放送では恒例の「豊の部屋」放送がありました。


>「豊の部屋」とは、フィギュアスケートNHK杯、エキシビション前の整氷時間のつなぎのコーナーとして、ベテランコーチ樋口豊さんと、国営放送の刈屋アナウンサーとで、選手と一緒に演技を振り返り「とってつけたような」インタビューを放送するという、年に一回の「衛星放送限定・幻のコーナー」であります。そのグダグダぶり、どうでも良さぶりと、樋口先生の「おネエ」ぶりが、まるで国営放送とは思えない、ゆるーーい、ぬるーーーいテンションを醸しだし、フィギュアスケートファンには爆笑のコーナーとして有名なのです。


で、今年は、ちょっとした「事件」がありました。浅田真央ちゃんのインタビューの時に「おネエ」樋口豊コーチが、マジ涙ぐんでしまったのです。


今回真央ちゃんは、ある程度の成績を犠牲にして、ジャンプのフォームの大改造を行っています。そのせいで成績はさんざんでした。その苦しさやるせなさに同情したのですね樋口先生は。「今つらいけど、絶対スグ治るからね!」と。真央ちゃん本人は腹くくってるのに、先生独り相撲ですよそれは(苦笑)。


でもね、こういうところが、樋口豊コーチが、解説者として密かな人気がある所以なんしょうね。選手とフィギュアを愛しているのが溢れ出す。ただのカマっぽいオヤジじゃないんです(爆)


浅田真央 「豊の部屋」 樋口豊さん号泣 (これ消されていたらご免なさい)

http://www.youtube.com/watch?v=fW1e17xRGIQ


もう一人インタビュアーとして同席しているのは、かつての「氷上のバレリーナ太田由希奈ちゃん。(#^^#)彼女はプロに転向していますが、現役時代から今でも樋口先生の指導を受けているそうです。直弟子なんですね。彼女も振付師としての活動も始めたそうです。選手以外にもいろいろな人が、フィギュアスケート界を盛り上げて行ってます。良い状況ですね。