五線親父の縁側日誌

永遠の70年代男・テリー横田の日誌です。

筆者は田舎の初老爺、下手の横好きアマチュア作曲屋、70年代洋楽ポップス愛好家、70年代少女漫画愛好家、
女子ヴァリボ&フィギュアスケートオタ、Negicco在宅応援組です。

ネットの落日は、人類のこころの敗北


■進化し続ける40歳。クルム伊達がつかんだ確かな手応え

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20100930-00000301-sportiva-spo


・・・伊達さんは3回戦で負けちゃった。でも旬の若手に2つ勝ったことがすごいこと。記事を読むと、シャラポワ戦は「作戦勝ち・頭脳勝ち」だったそうだ。でも理屈は立てられても、それが出来る肉体を作ることがいかに大変か。ハードなこの競技。連戦トーナメントを6つも7つも勝つのは若手だって至難だ。4大大会で上位を、の期待もあるが、成績云々は温かく見守って行くべきかと思う。現役で良い試合をしてくれてること自体、宝なんだからね。


■<米国>男子大学生自殺 ウェブカメラで部屋盗撮の男女逮捕

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101001-00000049-mai-int


・・・三面記事は取り上げたくないが、いつか日本でも起こる可能性がある事件だと思う。同性愛の恋人との逢瀬を、ルームメイトに盗撮され、それがネットで世界中に中継されてしまった。


同性愛の友人のプライバシーを、侮蔑心からもてあそぶ心の幼さ悪童さ。それをスカイプツイッターで世界中にばらまけてしまう、ネット技術悪用の危機感。問題はいろいろある。モラルや宗教やこころの教育だけでは、もはや不十分かもしれない。かといって技術的な縛りや、法的な罰則もどれだけ抑止になるかは疑問だ。やるなといわれれば余計やるからね。


「こんなことをしても何の得にもならない・愚かなだけ」「自分がそういうプライバシーを暴露されたらどういう気分か」このへんをシミュレーションして教えていくしかないのか。道徳なんだろうけど、学校でも家庭でもなかなか教えられない。例えば地域の児童館とか、ボランティアとか「こころの第3学校」みたいなのが、もう全国規模で必要かも知れない。


■ウィキを支えた無償投稿カルチャーの落日

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20101001-00000301-newsweek-int


・・・無料ネット百科事典ウィキペディア。ここ2年、記事を書くボランティア執筆者が激減しているという。巨大化するシステムゆえ、投稿ルールが厳しくなった結果だそうだ。同時に記事では「誰もただ働きなどしたくない。理想に燃えたアマチュアが集まれば世界を代えられるというのは理想に過ぎない」という。


ウィキペディアだけではなく、この考えはフリーソフト、フリーコンテンツ作家、から、ブログ、SNSに書いているすべての人々の、基本姿勢すら揺るがすものだと思う。我々は金やモノなど、具体的なご褒美が欲しくて、曲を作ったり漫画を描いたりしているのか。うわっつら、おべんちゃらのほめ言葉が貰いたくて、ブログを書いているのか??


インターネットの持つ「無償ボランティア性・アマチュア性」が消えてしまう日。それって大げさに言えば、人間の奉仕の心が敗北する日だと思う。アフェリエイト広告等を否定するつもりはないが、ネットは既存の「ゼニカネ社会」の破壊、世界の皆とシェアする「共同体意識」の構築があったはずだ。それは幻想かも知れない。でも一部は確実にやり遂げられたし、今後もやらねば行けないことだと思う。


ネットが、単なる誹謗中傷合戦の場、無駄な遊興の場だけで終わってしまうとしたら、人間の心はやっぱり愚かだったんだということになる。それは未来に対しての、人類の「こころの敗北」だと思うから。