五線親父の縁側日誌

永遠の70年代男・テリー横田の日誌です。

筆者は田舎の初老爺、下手の横好きアマチュア作曲屋、70年代洋楽ポップス愛好家、70年代少女漫画愛好家、
女子ヴァリボ&フィギュアスケートオタ、Negicco在宅応援組です。

糸井重里&ジョニーウイアー


糸井重里氏と、フィギュアスケートのジョニ子ことジョニー・ウイアー選手。接点など何もなさそうもない二人が、何故か意気投合しているらしい。


きっかけは、バンクーバー五輪での彼の演技に、糸井氏がいたく感動した。そこかららしい。下の記事にも書いてあるが、「メダルだ、国だ、得点だというのに「そんなのは関係ない!」と言うように、この人は、変で、綺麗で、独自な芸術を滑った。」とある。それを、ジョニーの側のエージェントが聞きつけて、対談の運びとなったらしい。


ほぼ日刊イトイ新聞~ジョニーがオフィスにやってきた~

http://www.1101.com/johnnyweir/2010-08-30.html


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10ページに渡る記事だが、なかなか深く面白い話になっているので、フィギュアファンでない人にも、是非読んで欲しい。


コピーライターと作家という、同じ言葉の表現を使っても、方や企業体制の中での宣伝技術、方や個人の表現芸術と、180度違う。その挟間を生きてきた糸井氏。力業アスリートとしての部分と、その他に、エキセントリックな(どうしようもなく自分の底からわき出す)アーティストとしての部分と、両方の中で危うくバランスを取るジョニー。二人本能的に、何か共通なものを嗅ぎつけたらしい。


対談の最初からジョークで周りを和ませ、非常に腰が低く気遣いをし、実は空気が読める人格者だったジョニー。スポーツと芸術、強さと弱さ、陽と陰。相矛盾するものを自分の中でも持っていると、ジョニーは認める。非常に繊細な、本当は傷つきやすい人間なんだということもわかる。「デビッド・ボウイのような、エキセントリックな個性こそ、ガッツなんだ」と言っている。自分の特異性に悩み、それを昇華し続けてきたのだろう。結構大変な人生だったのかもしれない。


「年々大人になってくると、人と接することに対して慎重になってくるんです。」

「僕はまだ「人を信頼する」ってことが、よくわかってない。まだまだ勉強中だと思うんです。」

ワカモノらしい率直な、でも本当に繊細な心を見つめた言葉で、はっとさせられます。


ジョニーには是非「ユング心理学」を学んで欲しい。悩みの回答はないかもしれないけど、心の陰と陽について、得るモノはきわめて多いと思う。


ちなみに、村主選手は「ジョニーを尊敬している」そうな。わかる。ほぼ日を彼女も、読んでくれると良いな。(^^)