五線親父の縁側日誌

永遠の70年代男・テリー横田の日誌です。

筆者は田舎の初老爺、下手の横好きアマチュア作曲屋、70年代洋楽ポップス愛好家、70年代少女漫画愛好家、
女子ヴァリボ&フィギュアスケートオタ、Negicco在宅応援組です。

意地の「逆さ帯」?


・・・生業にも関係することだが、ちょっとだけ、考えてしまった話題だ。


■おしゃれ?非常識?祇園祭おけいはんポスターに「逆さ帯」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100717-00000539-san-soci


つまり、広告のモデルさんの着物の帯が、上下逆に着付けられたまま、ポスターになってしまった。伝統を重んじる京都の着物、これは結構重大な問題だろう。ところがこれはミスではなく、スタイリストさんが「ワザと」そうしたんだと主張した。伝統を重んじるべきか、こういう細かいことでも「気鋭の」考えを尊重すべきか??


ロック的な、反逆の精神からは、尊重してあげたい気持ちもあるけど・・・ただこんな、チマチマした部分で主張してもねえ。。。


和服に限らず、こういう伝統的な形式美って、うざいけど、こうなってきたからには、それなりの歴史と理由がある。それはやっぱり尊重しないと行けない。帯職人さんや染め物職人さんが、思いを込めて作ったもの。その思いがある意味、踏みにじられているよね。同じクリエイターに対する尊敬「リスペクト」が感じられない。


あと、広告代理店の責任者さんとか、ポスターが世に出る前に、チェックして色々言える立場の人が居たはず。その人達は、何をやっていたんでしょう? 一つの仕事に対して、関わる人々皆の、配慮と思いやり不足ではないのか。コミュニケーション不足ではないのか。面倒くさくても時間が無くても、頑固親父ウザイといわれても、「これではダメ!あなたが我を通しても、不愉快に思う人が出ては、それは仕事として成立しない!」と、言ってあげるべきではなかったのか。


また普遍に広げるけど、こういう、コミュニケ不足、配慮不足、人間関係すべての局面で起こることだと思う。空気を読めと言うけども、人の心の1歩先2歩先は読めてない。こうなったらこの人はこう思うだろうなと想像できない。


そういえばネット友さんの日記にも、戦没者慰霊祭に「アメイジング・グレイス」を流すのは、いかがなものかという話が出ていたが。日本人全体に、「人を思いやる想像力」が、枯渇してきたのだろうか??


関係者の皆様、意地を張らずに逆さ帯は修正しようよ。それこそ「フォトショップで」出来ることでしょう?? 平たく納めて皆笑顔にしてこその「真の仕事」だよ。