五線親父の縁側日誌

永遠の70年代男・テリー横田の日誌です。

筆者は田舎の初老爺、下手の横好きアマチュア作曲屋、70年代洋楽ポップス愛好家、70年代少女漫画愛好家、
女子ヴァリボ&フィギュアスケートオタ、Negicco在宅応援組です。

高橋が目指した「エバーグリーン」


スポーツライターの青嶋ひろのさんという方の記事が素晴らしいので、貼っておきます。


■高橋らメダリストたちが「守った」もの=フィギュア男子

http://vancouver.yahoo.co.jp/news/cdetail/201002190011-spnavi


4回転にこだわったプルシェンコ、捨てて各エレメンツを磨いたライサチェク、そして一番エンタテイメント性にこだわった高橋大輔……という構図だったと、指摘されていますね。


ここに書いてある、高橋選手の言葉が素晴らしい。


バンクーバーでは、ずっと後になって、俺がおじいさんになったころにも、みんなに見てもらえるような演技をしたい。昔のビデオを見て、高橋大輔ってほんとにうまいね、いいね! って言われることが、究極の目標です。」

「五輪をそのとき見た人には、僕のスケートをずっと心に残してもらえるように。それだけでなく、何年も経ってから見た人の心にも響くように」


・・・「エバーグリーン」という言葉があります。「常緑樹」という意味です。ロック・ポップス音楽では、時代を超えて色あせない名曲、という時に、この言葉で表現します。世界中の全てのミュージシャンは、エバーグリーン・ソングを作ることを目標に、歌を書いています。ジャンルは違えど、高橋選手も間違いなく、エバーグリーンな演技をしたいと思っている。同じです。


いや音楽家だけじゃない、ものつくるひと全てそうです。いやいや作らない人も、20年後30年後になって、自分が今までやってきたことに対して、誇れるような、あいつのやったことはよかったよと、できれば人に言って貰えるような、生き方をしたい。これ、究極の人生目標のひとつだと思います。エバーグリーンに生きる。クラシカルな立身出世とは、ちょっとニュアンスが違うと思うんですね。


どうしたらエバーグリーンなものが作れて、エバーグリーンに生きられるか。難しい。人生半分以上過ぎた今でもわかりません。


ただ高橋選手の言った「人の心に響くように」……「他人」というのが、何か大切な、キーワードに思えてなりません。