五線親父の縁側日誌

永遠の70年代男・テリー横田の日誌です。

筆者は田舎の初老爺、下手の横好きアマチュア作曲屋、70年代洋楽ポップス愛好家、70年代少女漫画愛好家、
女子ヴァリボ&フィギュアスケートオタ、Negicco在宅応援組です。

マイケルジャクソンの訃報

取り急ぎ。マイケルジャクソンの訃報についての感想。

まず「哀れだ」と思う。


「永遠の若さと美を、屈折した形で求めた、哀れなポップスター」


とか、これから、いろいろ揶揄されるだろう。


いつまでも永遠の若さと美を保っていたい、勝ち得た成功をいつまでも手放したくないと思うのは、我々皆同じだ。だから、マイケルの願いは、私たち一人一人、皆思っていることなのだ。他人事ではない。マイケルの奇矯な美への執着は、あなたにとっても私にとっても「我がこと」なのだ。


でもそこには永遠はない。永遠は、仮にあるとすれば、心の内側、人格の内側の充実と、友人との平和な人間関係にこそ求めるべきで、決して容姿や、金銭や、社会的成功なんかに求めるべきではない。諸行無常。ものごとは常に変わる。金、容姿、物質など一番当てにならない。


でも彼には音楽という、永遠を作れる道具を手にしていた。だのに、それを志半ばで放棄してしまった。


それと、問題にしたいのは、マイケルの家族兄弟。あれだけのビッグファミリーなのに、何故誰も、「マイケル。おまえは間違ってるぞ」と、言わなかったのか。いや、当然言ったのかもしれないが、止められなかったのか。私なら、愛する兄弟がこんな破滅の道に踏み込んだら、けんか腰、場合によっては刃傷沙汰で差し違えても、止める努力はするだろう、と思う。そういう熱い、ナニワブシは、日本人の親父・じじい世代だけなのだろうか。


哀れで情けなくて、冥福を祈る気にもなれない。これがアメリカンドリームの果てなら、そんなものこそクソくらえだ!!