五線親父の縁側日誌

永遠の70年代男・テリー横田の日誌です。

筆者は田舎の初老爺、下手の横好きアマチュア作曲屋、70年代洋楽ポップス愛好家、70年代少女漫画愛好家、
女子ヴァリボ&フィギュアスケートオタ、Negicco在宅応援組です。

小朝・泰葉の「変な離婚」

浅田真央ちゃん、野口みづき、上田桃子オグシオの二人。女性アスリートは皆すごいなあ。男子ヴァリボは……(泣)

さて、落語家の春風亭小朝氏と、細君でシンガーソングライターの泰葉さんの「変な離婚」が話題です。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071114-00000000-sanspo-ent

「お互い愛情がさめたわけでは全然無く」て、「泰葉さんがビジネスと奥さん業の両立ができない」ので「お暇をください」と。熟年離婚のケースとして、今風といえば今風ですね。それでもお互いにさばさばしてるところは、落語家として湿っぽい顔は出来ない芸人根性でしょうか。でも、何か変です。どうしても我慢できない溝があるなら分かりますが、そうではないという。

結論を言えば、ことに泰葉さんが、短絡しているように思う。

「中年の危機~ミドルエイジ・クライシス~」という言葉、私もたびたび使っています。40代50代、仕事でもある程度成果を残し、家庭でも子育てなどが一段落した時に、ふと振り返った時の虚無感。その精神的渇望感から、「今からでも私は自分の人生を歩きなおすんだ!」と、いままでの自分を否定して、地位や家庭までを捨ててしまう。泰葉さんも、そのケースのひとつではないかと思います。

ただそこで問題なのは、その考えの多くが「否定」「破壊」から出発していること。たとえそのときは、どんなに新しいヴィジョンに燃えていたとしても、いつかはかならず、自分が破壊してきた過去に対して、後悔する時が来るのではないかしら。夫婦の愛情の積み重ねを根こそぎご破算にしてまで、「自分を生きる」それほど価値のある「自分」なのでしょうか。

小朝師匠もなんだか解せません。私なら殴ってでもやめさせるのに、そういった気概もなく、記者会見をイベントにしゃれにしてしまう。照れなのか芸人の変なエンタテイメント意識なのか。わかりません。

泰葉さん、ミュージシャン活動に戻るのではなく、イベントプロデュース等、本当に「マネー&ビジネス」の世界にいくそうです。男社会だしコネやら理不尽やらで魑魅魍魎(ちみもうりょう)も居るような世界だと思います。とり殺されないように願うのみです。そんなことはやめて、紙の上は夫婦のままで、自分の音楽だけをまたやればいいのに。