スジはスジ
台風一過、すごかったですね。被害はありませんでしたか?
さて。ニュースぶつぶつ。
■高校生を殴った警察官に同情電話殺到、とまどう県警
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070906it12.htm
この高校生、ピストル型ライターを電車の中でちらつかせていたという。おもちゃとはいえ公共の電車の中でこの行為は確信犯。乗客はさぞや恐怖におののいたろう。実に悪質ないたずらで断固叱るべきである。で、駅員に注意され一旦は大人しくしたそうだが、その直後も悪びれず「友人と談笑」していたそうな。おそらくは「何言ってやんでぇ」という態度だったことが想像される。若い頃ってそうだからね。それを察知した巡査長が「反省してないな」と判断し、呼び止め「カバンの中のモノを出しなさい」と言った。でそこで、いろいろあって殴打に至ったと。
この行為に対して「大人として警察官として当然、よくやった」という意見が、県警本部に多く寄せられた。「いかなる場合でもやはり暴力はダメ。この巡査長も早計過ぎる」として処分した県警も戸惑っている。
事の是非は難しい。だが心情的には私も、この巡査長に味方したい。若い頃の粋がり方って、半端じゃないヤツは本当に半端じゃないからね。それに、また推測しちゃうが、本当に記事にあるとおり、いきなり高校生の髪の毛を掴んで平手打ちをカマしたのだろうか? どうもここには疑問が残る。真実は違うのではないかと思うのだが………。
いつもの私の見方として、事件の是非よりもむしろ、その後、弁議する投書が多く寄せられ、県警が困っているところが、現代の社会を表しているな、と思う。
どうなのだろう。確かに過剰な注意だったにしても、未成年だったにしても、それでも、非は高校生にある。「両成敗」ならまだしも、巡査を処分して高校生にはお咎めナシは、マズイんじゃないのか。県警もそれはそれ、これはこれとして、高校生にもその保護者にも、断固叱って反省させるべきだと思う。
権威をもつ組織側のモラルが厳しく問われる現在の風潮ではあるが、スジはスジ、きちんと通すべきである。