五線親父の縁側日誌

永遠の70年代男・テリー横田の日誌です。

筆者は田舎の初老爺、下手の横好きアマチュア作曲屋、70年代洋楽ポップス愛好家、70年代少女漫画愛好家、
女子ヴァリボ&フィギュアスケートオタ、Negicco在宅応援組です。

コブクロ、トップランナー出演

国営教育テレビの「トップランナー」と言う対談トーク番組に、「コブクロ」の二人が出ていました。面白かった。

マチュア時代、お互いに別々のストリートミュージシャンをやっていた二人が、出会って少しづつ意気投合して、やがてコンビを組む。その様子とかが語られます。「お互いに知り合って数ヶ月ぐらいは「さん付け・敬語」だった」とか。劇的・電撃的な出会いでは全然なくて、お互いにシャイな若者同士、手探りをしながら一歩一歩ゆっくりと、音楽を共有し友情を深めていったところが、逆にリアルでよかった。ちょっと二人の話を要約引用すると………

小淵:「まだ正式にデュオを組む前、黒田に「曲書いてえな」と頼まれたんですわ。で、苦労してテープの他に譜面とかも作って渡したんです。黒田も気に入ってくれて、歌はばっちり歌ってくれたんです。歌は。ところが………」

黒田:「小渕の書いたギターのコードが全然弾けなくて(爆)もう、ごまかしながらですわ。お客さんに、これ以上近くに寄らんといて!手元見たらアカン!言うて。笑」

小渕:「僕も聴いてて、ちょっとまて、何やその伴奏は! それはないやろ、えーい、じゃ僕が伴奏やったるわ、ってなって。」

黒田:「僕がギターを弾けないのが、結成のきっかけだったと。(大爆笑)で、もうこれは「一緒にやろう」と誘うしかないなと思ったんですわ。でもそれが、言い出せなくて(笑)」

小淵:「部屋に呼んで、黒田が真顔で言うんですよ。「2人組んでやってみて、ダメやったら、もうオレは一生何も歌は歌わへん。そのぐらいの決意や。」って。」

黒田:「あんな緊張した経験は今もってないわ。女の子に好きや言う以上や。(爆笑)」

・・・このコブクロの二人の音楽を聴いていると、洋楽の要素がまるでと言っていいほど、ない。70年代のミュージシャンのように、ある特定の洋楽がお手本で、それをルーツに自分の音楽をつくってきたのとは、まるで方法論が違う。あえてジャンルを分類するとすれば、ロックというより昔のフォーク、むしろ「さだまさし」に近いと思う。ところが、出来上がった曲・歌唱は、ソウルフルと言ってもいいほど、肉感的で力のこもったものにる。このあたりのセンスは、やはりストリートで、実地でお客の反応を確かめながら磨いたモノなのだろう。これは強い。地に足がついている。

「特定の洋楽」が好きで「それに迫りたい一身で」曲を書いている自分とは、えらい才能が雲泥の差だなあと、改めて思った次第です。はい。