五線親父の縁側日誌

永遠の70年代男・テリー横田の日誌です。

筆者は田舎の初老爺、下手の横好きアマチュア作曲屋、70年代洋楽ポップス愛好家、70年代少女漫画愛好家、
女子ヴァリボ&フィギュアスケートオタ、Negicco在宅応援組です。

人間音響スポンジ

・・・Human Audio Sponge………今年事実上再結成した「YMO」の現在のバンド名であります。昨晩国営放送で、そのライブの模様を何曲かと、作家リリーフランキーによるインタビューを放送していました。

YMOの活動時期は78年~83年。まさしく世代的にはリアル青春まっただなかのバンドだったですし、自分も、こうやってシンセサイザーや打ち込みをやっている以上、ハマッテいてもおかしくないのですが、正直、テクノポップはどうにも乗れませんでした。その方法論にしても、チープで胡散臭い東洋イメージを逆手に取る狙いも解りますが、はっぴえんどであれだけ日本的な感性の本質に迫ってきた細野さんがこれをやるのは、なんか「裏切られた」ような気がして、そのせいもあって拒否してしまいました。

それに彼らは、シンガーではなくて楽器プレイヤー。基本は職人で裏方です。それがこんな表方に出て、ファッションリーダーみたいなことまでやるのは、めちゃくちゃ無理があって、私は面白いどころか、見ていて結構痛々しかったです。

今、50代の3人が仲良く並んで、真剣にステージで演奏している様は、見ていて非常に面白かったです。自分も年を取ったせいか、親近感を持って見てしまう。相変わらず彼らの音楽は難解で趣味的で、私としてはCDを買うとかは、正直ちょっと勘弁な音楽なんですけど。でも不思議とあまり古くささは感じなかったし、何か、ひとつ突き抜けた、ひょうひょうとなった部分は、音楽からも感じました。この3人、やっぱり一緒にやったほうがいいですね。変なことをやっている「面白じじい」としても。