五線親父の縁側日誌

永遠の70年代男・テリー横田の日誌です。

筆者は田舎の初老爺、下手の横好きアマチュア作曲屋、70年代洋楽ポップス愛好家、70年代少女漫画愛好家、
女子ヴァリボ&フィギュアスケートオタ、Negicco在宅応援組です。

ユーミンライブ中継だって!

・・・・今日2月25日、夕方4時半から国営放送で、ユーミンのライブ番組を観ました。アジア各国のアーティストが、ユーミンの歌を一緒に歌うという、企画コンサートだったようですな。サイトがありました。 (期間限定)

■「YUMING Friends of Love The Earth Concert」

http://folte.yahoo.co.jp/

共演者の中では香港のサンディ・ラムシンガポールディック・リーなどは、日本でも知られた存在ですが、あとは私も知らない人ばかり。素晴らしかったのは、チベット自治区シュープリームス!「雪蓮三姉妹」。モンゴルのホーミーという独特の発声、大地の香りがする民族曲から、西欧のポップのコーラスまで幅広くこなす。三姉妹ということで声質が溶け合うことこの上ない。これはとんだ拾いモノでした。

それと、平原綾香。クセのあるシンガーですがやっぱりウマイです。ユーミンとの共演で燃えたのか、持ち歌の「ジュピター」もやって、それが素晴らしいパフォーマンスでした。

で、肝心の御大ユーミンですが、まわりがこういう「体力自慢型シンガー」ばかりなので、一番虚弱になってしまう(苦笑)ま、このことを今言っても仕方がないし、ユーミンはまず作家だと思うしね。でもこの歌手としての非力さが、30年以上、詞や曲の内容を引き立たせる結果となってきたのも事実。この楽曲は上手すぎるシンガーだと逆にあざとくなってしまう。それだったらこっちのほうが真実っぽい。

作曲家としてのユーミンについても、改めて「当時は過激だったよなあ」と思い起こした。ハイグレードな和声進行、ファンキーなビート、AORを先取りしたメロウサウンドは、旦那の正隆氏率いる「キャラメル・ママ」……ドラムス林立夫、ベースはあの細野さん……の、チカラ大きいのかも知れないけれど。でも、やっぱり元となるユーミンのメロがあればこそ。そして、この詞、この曲、このサウンドの持って生き方が、いつしか邪道から王道になっていった。

こういった、ユーミンが僕らに植え付けた、音楽的感性とか価値観ってのが、知らずに自分の中で血肉になっている。それはもう、時を経てきてしまった以上、逃れられない事実だなと、改めて思い知らされました。