五線親父の縁側日誌

永遠の70年代男・テリー横田の日誌です。

筆者は田舎の初老爺、下手の横好きアマチュア作曲屋、70年代洋楽ポップス愛好家、70年代少女漫画愛好家、
女子ヴァリボ&フィギュアスケートオタ、Negicco在宅応援組です。

夏のヴァリボグランプリ

わはは愉快! ヴァリボ始まりました。キューバに韓国にと連勝して上機嫌です(^^)

・・・と、でもこの夏のグランプリシリーズは、実はまだ前哨戦です。大会の格としては、10月末から始まる「世界選手権」のほうが上。だからキューバをはじめ諸外国も、まだベストメンバーは組めていない事情は有るんですが、でも勝ちは勝ちです。

今年柳本監督が掲げたスローガン「アンダー2」……一人一人が2個づつミスを減らして、緻密な精度の高いヴァリボをしよう……は、確実に成果をあげているようです。昨年より繋ぎも良くなったし、攻撃パターンも増え、ここまでは良い試合ができているように感じます。全日本女子のみんなが、これだけ全員がまんべんなく好調で、きっちりとした試合さえできれば、世界と渡り合える証拠なわけですよ。

今年のチームは、主砲大山加奈選手、副砲(?)高橋みゆき選手の復帰とともに、若き天才バイプレイヤー・木村沙織選手の成長が大きいですね。元々守備や繋ぎもこなせる器用な選手だけど、これまでは天然のセンスだけでプレイしていた感があった。今年は、ブロックのフォローとかレシーブのフォーメーションとかいい位置に必ずと言っていいほど木村選手が居て、考えて脇役をやっている。ニコニコよく笑ってプレイできていて、だけど時々はっとするほど眼光鋭いときも出てきたし。いいかもです。課題のセッターへのコンバートは……う~ん。性格的に天然系なので向いてないかも・・・

これまで控えに甘んじてきた選手ががんばって、日替わりでMVPが変わるのもいい。初日はセンター荒木絵里香選手が大当たり。この選手も前回五輪前には、最終メンバーに残れず合宿途中から帰された。同級生の大山選手の活躍を観て、歯がみしていたでしょう。私が生でVリーグで荒木選手を観た時には、審判の判定に食ってかかっていた。たまたまそう言う試合に出くわしたのだろうけど、新人なのにファイティング・スピリットが前面に出て、良い選手だなあと思いました。そんな姿を見ていたので、いつかは頭角を現すだろうと、安心していましたが。

2日目韓国戦でのMVPは異議なしで落合真理選手。2セット後半から登場しすっごい活躍でした。初の全日本でのお立ち台で、感極まって泣いてましたね。私もウルっときちゃいました。この選手もVリーグで観てはいますが、私が行った試合ではずっとベンチでした。5~6年前ですか、廃部直前の日立チームでも、そして次に移籍したダイエーでも。本当に、色々な選手が逸材と言われながら芽がでなかったり、ケガで辞めていく中、つらくてもすがりついてかじりついて、やって来た結果が、ようやく実を結んだのです。これからは大丈夫、いっぱい神様が微笑んでくれるよ!

今大会、大山選手は戻ってきましたが、もう一人の主砲、栗原恵選手が居ません。彼女は今、足の親指の剥離骨折と戦っている最中、少し前の落合選手のように苦しんでいる最中です。チームの移籍問題がこじれて1シーズン棒に振るわ、移籍した先でも人間関係に苦しんだ時期を過ごし、やっとこの冬のリーグで復帰し乗り切ったかと思った矢先、今度はケガ。どれだけの試練が待っているのか呪いたくなるでしょう。でも、今大会の落合選手の姿を、栗原選手には是非、見ていて欲しいと思います。明けない夜はないのですよ。

さて、今日は苦手なブラジル戦。繋ぎは良くなった反面、サーブの強化は、ちょっとなおざりにされていて、そこが心配です。どこまで食い下がれるか、試金石はここでしょう。