五線親父の縁側日誌

永遠の70年代男・テリー横田の日誌です。

筆者は田舎の初老爺、下手の横好きアマチュア作曲屋、70年代洋楽ポップス愛好家、70年代少女漫画愛好家、
女子ヴァリボ&フィギュアスケートオタ、Negicco在宅応援組です。

触れずにおれぬ「○イブドアショック」

都心でも今日は雪と聞きます。我が町は寒く曇ってはいるけど、何故か降っていません。

この厳冬、雪国の皆様には本当に大変だと思います。蚊帳の外の人間が何を言っても気休めですが、本当に気を付けて冬を乗り切って下さい。

さて、触れないわけには行かない「ライブドア・ショック」。この会社、及びホリエモンについてどうのこうのはまず後で述べるとして……。

それよりも私は、証券取引所がマヒするほど、ネットで小口株取引をしている人…マスコミ言うところの「一般投資家」が多くいたのか! ということに驚きました。経済は門外漢、というより完全にとんちんかんの私。今でも、カネは恐くてキタナイもの、身の丈にあった暮らしが出来ればそれで良し、の考え方しかできません。そんな私にとって、若い人達が、しかも独身の人達が男女問わず、経済をまがりなりにも勉強し、つまりリスクなども承知した上で、投資をやってい方が、少なからず居たということは、ちょっとショックでしたね。「皆すごいなあ」と。

ただこの裏にも、家族やコミュニティーの崩壊、保険制度や年金制度の崩壊などによって、若い人達が「頼れるものは自分だけ」と思うようになった、寂しい社会の様子が見え隠れする気がします。

・・・で、かの会社と社長について、ですが。

ご存じのようにあの会社は、他企業をさまざま吸収合併して大きくなってきました。私の記憶に間違いがなければ「ライブドア」本体自体も、その前身は別な方が経営なさっていた、フリーのプロバイダーだった……と思います。私がサイトでずっと使っているOTD掲示板の会社も、その吸収された会社のひとつです。とにかく、言われているように、あの会社が、違法とまでは行かなくとも、時にはあごぎな方法をも辞さず、ネットの発展の中、マネーゲームと言われても仕方がないような手法で、実体のない幽霊みたいな「会社」というものを大きくしてきたことは、疑いようがないでしょう。

私が、普段この日記で書いている説教……「親戚や隣組の崩壊は本当は良くない」とか「個人の幸福が最優先ってのは単なるワガママ」とかを読んでくれている方は、察しがつくでしょう。その通り、私は彼、ホリエモンのことを、あんまり好きではありません。

ただ、彼のあこぎな姿勢と、あのマスコミに出る姿を評して「ホリエモンは戦後教育の失敗の象徴」とまで言った人がいたとか。それは言い過ぎです。彼は作物じゃない。去年のプロ野球の騒ぎでも目にしましたが、古い体質に依存した年寄りの社長さんみたいな人が、やっかみねたみと保身から彼を攻撃している。その図はまったく、ホリエモンの銭の亡者の考えよりも、キタナイ。

さて彼は果たして、本当に銭の亡者だったのでしょうか。パソコン技術の急速な発展・普及から、インターネットで光通信が実現した現在まで、私達は本当に、今まででは考えられなかった夢を、いーっぱい手にする事が出来ました。私は、例えその手法に疑問があったとしても、ITの夢をあたえてくれたひとりに、ホリエモンも入れて良いと思います。彼自身だって、単にお金儲けが出来るならITじゃなくても良かったとは、考えてないでしょう。ITに可能性と夢を見たのは彼だって同じはず。どこかで道を間違えたのか。結果、今回の問題まで行き着いてしまった。

考えるにホリエモンも、上で述べた「寂しい社会」の犠牲者なのかも知れません。

インターネットを「からっぽの洞窟」にしないためにも、彼、ホリエモンには、IT技術に夢を馳せたであろう頃の気持ちを、取り戻して貰いたいと願っています。あなたはもう、色々な人の夢を背負っているのですよ。