五線親父の縁側日誌

永遠の70年代男・テリー横田の日誌です。

筆者は田舎の初老爺、下手の横好きアマチュア作曲屋、70年代洋楽ポップス愛好家、70年代少女漫画愛好家、
女子ヴァリボ&フィギュアスケートオタ、Negicco在宅応援組です。

若さで伸び伸び、について

オリックス仰木監督が亡くなった。

自分はバレーなど五輪種目のアマチュアスポーツ応援派なので、プロ野球はあまり興味はない。でも、イチロー・野茂を育て、ついでにパンチ佐藤も育てた(笑)この監督さんは、指導者としても確かにユニークで面白かった。「おだてて木に登らせる」「のびのびと個性を発揮させる」ことがよほど上手かったのだろうと思う。

体育教育からの流れで、ともすると教条主義的になりがちな日本のスポーツ指導、その世界に、「伸び伸びやらせにゃあかんのだよ!」という、現代的な一石を投じた名指導者という意味でも、野球のみならず、スポーツ全体、あるいは、会社の管理職の理想像としても、この人は尊敬され伝説になるかも知れない。ご冥福をお祈りします。

もいっこスポーツの話題。フィギュアスケート浅田真央選手だ。

彼女、各大会でベテランを押さえて勝ちまくっているのに、16歳に達してないために、いくら成績良くてもオリンピックに出られない。で、この理不尽に対して「出してやるべきだ!」という声が上がっているという。

上の仰木監督のトコに書いた意見と矛盾するが、自分は、浅田選手は、五輪に出すべきではない、と思う。そーんな、義務教育がやっと終わったばかりの子供ですよ! それをあーた、血で血を洗う勝負の世界に引っぱり出してどうする気だ!

私は、スポーツもそうだけど、俳優さんとか音楽家とか、おーよそ人前で何かやろう、表現しよう、っていうものには、年齢による成熟っていうものも、極めて大きいと考えている。専門分野の経験以外にも、例えば、愛情を受けるとか、友達と泣き笑いするとか、「普通の人間としての情操」を積み重ねる経験が必要だと思う。アスリートやアーティストの修行よりも、そっちの方がよっぽど大切だろう。それなくして世界を股に掛けた勝負の世界へ出ていく? そんなのは、イビツなマイケルジャクソンを生むだけだ。

浅田選手にそんな情操ががない、とは言わないが、年齢制限という、ある程度客観的な線引きは必要だ。と思う。

メリケンを文化受け入れた結果、若いと言うことが、未熟であると言うことが「美徳」にまでなってしまった。でもそこには間違いも多くあるのだ。言葉は悪いが「ガキ」は「ガキ」として見るべきだ。そう見れなくなったから、小学生女児殺人なんぞが起こる。

もし若い人が、こういう考えに反感を持ったら、戦いを挑みなさい。おじさんたちも、若い頃は、こういう大人の理不尽にコブシを上げたモノだった。今自分がオジサンなった。若い人へのゴキゲン取りなんざ絶対にイヤだ。だからこそ、あえて若い人に、私は「頑固な大人の理不尽」を突きつけようと思う。

「いーから黙ってオレの言うこと聞け!」と。