五線親父の縁側日誌

永遠の70年代男・テリー横田の日誌です。

筆者は田舎の初老爺、下手の横好きアマチュア作曲屋、70年代洋楽ポップス愛好家、70年代少女漫画愛好家、
女子ヴァリボ&フィギュアスケートオタ、Negicco在宅応援組です。

クリスマスの約束


今年も恒例の「小田和正クリスマスの約束」が放送になりました。いつもながら音楽番組、ライブ録画番組として素晴らしい内容です。今回はオーソドックスに、ゲストとのジョイントライブがメインでした。


まずはセットリストを。

1.FLAG(小田)

2,落葉(拓郎&小田)

3.リンゴ( 〃 )

4.今日までそして明日から( 〃 )

5.人生を語らず( 〃 )

6Prease,Mr.Postman(スキマ、水野、根本、小田)

7.奏~かなで~( 〃 )

8.Daydream Believer( 〃 )

9.365日(ミスチル桜井&小田)

10.その日が来るまで( 〃 )

11.パノラマの街( 〃 )

12.クリスマス・イブ( 〃 )

13.緑の丘(東北大学の合唱団)

14.What the world needs now is love(松たか子・juju・小田さん)

15.優しい夜( 〃 )


1曲目「FLAG」初めて聴きました。若い頃、学生運動に敗北した男が、世の中を憂いて歌うような、そんな歌です。ちょっと辛い社会派の大人の歌。いいですね。小田さんと言うと甘口のラブソングのイメージがありますが、こんな厳し目の歌もある。過去の集団的挫折感を乗り越えて、皆で進むしかないんだというメッセージ。感心しました。


そして目玉の1個目、吉田拓郎氏とのジョイント。70年代はオフコースは売れませんでしたから、売れていた拓郎さんのことは、当時は小田さんは複雑な思いで観ていたかもしれませんね。久々に「人生を語らず」を怒鳴られて、シャキッとしました。


次はいつもの「委員会メンバー」によるコーナー。男五人のがーっとしたコーラスが力強い。根本要氏の洋楽センスっぽい歌い方が好きですね。「Daydream Believer」は、故・清志郎の訳詞ヴァージョンで、おもわずうるうるしちゃいました。(;;)


ミスチル桜井氏とは共作「パノラマの街」を含む4曲。意外と深刻にならず、ほのぼのとした感じでしたね。山下達郎の「クリスマスイヴ」のカバー、桜井氏がやたらと歌い慣れているのは何故?(笑)


合唱団は……やや私には理解の外ですが(苦笑)仙台の新しいご当地ソングとしてもいいかなと思いました。


で、締めは女性二人をコーラスグループのようにハモらせての2曲。贅沢です。バカラックナンバーは小田氏の隠れた洋楽志向の表れでしょうか。


全体的に見ていて思ったのは、小田氏がアカデミックなクラシック音楽教育の要素を、かーなーり持ち合わせている事実、に感心しました。粋がってエレキを買って仲間とジャカジャカから始めたフォークやロックの他の連中とは、知識も技術も一味違う。こういう基礎があってこそ、時代とともに変わる色々な音楽的志向を取り入れ、色あせない曲が書けるのでしょうね。加えて還暦過ぎても衰えないあの美声。ほんと、こういう声に生まれたかったですわ。