五線親父の縁側日誌

永遠の70年代男・テリー横田の日誌です。

筆者は田舎の初老爺、下手の横好きアマチュア作曲屋、70年代洋楽ポップス愛好家、70年代少女漫画愛好家、
女子ヴァリボ&フィギュアスケートオタ、Negicco在宅応援組です。

マスメディアと精神疾患報道


宇多田ヒカルさんの発言でメディアが考えるべき「精神の病」の問題

http://bylines.news.yahoo.co.jp/mizushimahiroaki/20130831-00027729/


まあ私も最初は、男女痴情のもつれかと思って発言してしまいました。お詫び致します。


さて、この記事の筆者は元テレビマンの方らしい。メディアはこの精神疾患患者を持つ家族の問題をきちんと伝えず、何かってえとスキャンダラスな方向やお涙頂戴の方向に持って行きたがる。この問題を正確に掘り下げるべきじゃないかという。


うーん。無理だと思う。少なくともテレビには出来まい。目を背けたくなる話題で、しかもこんな難しい話題は、普通の人は見たくない。ましてや今のテレビは、CMとCMの間、場つなぎのおちゃらけをやるだけに成り下がった。国営放送のコラムや特集ではいくらか可能かもしれないが、それでも見る人は誰もいないだろう。


メンタルヘルスの問題に興味がある方、必要な方には、やはり書籍から入られるほうがいい。


ただし、精神疾患に対する偏見や無理解を、このままほっといていいわけがない。きちんと治療すれば良くなる病気だと理解し、風邪や怪我と同様に、ご本人がまずお医者にかかることを当たり前と思うような、そういう風土を作らなければならない。ましてやご家族が差別されるような事は、絶対にあってはならない。


今は健常な方も、このへんの躁鬱やノイローゼは、明日は我が身我が家族に起こる事と、認識を改められた方が良い。脅しではなく、この複雑化した現代、精神を病んで当たり前なのだ。潜在的な患者さんは社会のそこかしこに居ると思いって良い。


その上で、発達心理学や人間の欲望のメカニズム等、心理学、精神分析学は、健常な一般の方だからこそ、読んで必ず勉強しておくべき一般常識に、しなければならない。何故自分はこんな風に思い、こんな風に考えるのか。自己の裏の潜在意識の黒い部分に、ちゃんと気づく事認識しておく事は、今後健康な社会生活を送る上での、必須の通過儀礼になっていく、とまでも言いたいくらいだ。


「なのにお前はメディアでその話をするのは無理だと言うのか。矛盾しているではないか」と言われれば、言葉も出ないが。(^^;;