五線親父の縁側日誌

永遠の70年代男・テリー横田の日誌です。

筆者は田舎の初老爺、下手の横好きアマチュア作曲屋、70年代洋楽ポップス愛好家、70年代少女漫画愛好家、
女子ヴァリボ&フィギュアスケートオタ、Negicco在宅応援組です。

「お家芸」なんて十字架だ!


いや~~一夜明けても、ヴァリボ銅メダルの感激覚めやらず、ですね。新聞には「お家芸復活」や「列強への復帰」の見出しも目だちます。28年ぶりと言えば当然でしょう。


しかしそれは誇大な表現。「お家芸」なんて十字架以外の何物でもありません。ファンとして水を差すようなことをあえて書きますが、全日本女子ヴァリボは「めっちゃ強くて勝った訳ではない」です。今回は本当、予選から「運が良かった」。特に本戦での中国、韓国戦は「相手の調子が悪かった」上での勝利なのは、どうしても否めません。


真鍋ジャパンは、確かに良い若手選手が出て、攻守バランスの取れたいいチームです。しかし実力的にはやはり世界5位~6位グループだと思うんです。今回のメダルで「魔女復活・もう安泰」と安心したり、「次はもう絶対金を!」と過剰な期待をあおり、ちょっと成績が悪いとあからさまにこき下ろす。この風潮が私は恐いのです。28年経ってまたも、選手にどれだけ十字架を背負わせるのか。


期待して応援するのは良いんです。でも「勝って当然」、負けるとバッシングしたり、誰々イラネ死ね等と言う応援は絶対良くない。今時の若い人、心ない暴言で自殺する選手すら出かねないと思います。


ヴァリボ関係者はなおさら「兜の緒を締めよ」。課題が山ほどあり、選手育成は困難を増していく状況だと理解して欲しいです。協会は汗を流してそれらを打開せねばならない。ポスト竹下の次期大型セッターの育成、弱点のセンター陣とブロックシステムの改善、そして宿願のパワーヒッターの育成。ファンと一体となって育成しなければならない。


だからファンたる皆さんには、どうか温かい目で選手と状況を見て、建設的な応援をして欲しいです。マスコミには過剰にあおり、面白半分こきおろす記事は絶対やめて欲しい。若さを賭け犠牲を払って競技に打込む選手達に、たとえメダルに届かなくても、ああこまでやってよかったと思われるように。