五線親父の縁側日誌

永遠の70年代男・テリー横田の日誌です。

筆者は田舎の初老爺、下手の横好きアマチュア作曲屋、70年代洋楽ポップス愛好家、70年代少女漫画愛好家、
女子ヴァリボ&フィギュアスケートオタ、Negicco在宅応援組です。

伝承されるポップミュージック


高校1年の男の子が出したとおぼしきバンドメンバー募集広告。そこに「レスポールエレキギター募集」と書いてあった。


「え?何で機種名?これメンバー募集だよね?ギター売買じゃないの?」と一瞬思った。が、そこが彼なりのこだわり。「ギタリストはレスポール使いじゃなくちゃ」ということなのだろう。微笑ましい思春期の一コマだ。私もそうだった。本当に詰まらない事にこだわるんだよねあの頃って。


でも子供ながらにも、当時の焦燥感や飢餓感「バンドやりてえーー!」って思いは切実だったよ。思い出してちょっと、胸がきゅんとなった(笑)


考えてみれば今は幸福な時代になったと思う。親子でバンド活動したりギターを選び合ったり、ビートルズを聴いたりperfumeのライブに行ったり。サブカルチャーについて世代を越えて語れる、共有できるのだ。私らの親は戦中派で趣味が合わず、やっぱり私は、美空ひばりについては父親とは語れない。それだけ戦後20~30年ぐらいは、文化も急変したということか。


ここ30年はポップミュージックも遅滞気味で、本当に革新的なサウンドってほぼ現れてないと思う。その分伝承すべき古典を世代を越えて分け合える余裕が有る。本来これが健康な文化の、あるべき様相なのだろう。今までの日本が異常だったのかもしれない。


というわけで、がキンチョバンドが「Burn!」などをやってる姿を観ると、なんか胸が熱くなって涙さえ出る、という話でした。