フィギュアスケートＧＰファイナル

フィギュアスケートＧＰファイナル。はシャカリキになる大会ではない、といいながらも、いざ始まってみるとレベル高し！でしたね。男子も女子も、日本勢３人づつ６人出場なんて夢のようです。でも結果については、まあジャッジ面いろいろ言われていますが、文句は言えない、妥当なものかなと思います。

男子。まず高橋大ちゃんの転倒２回については、まあこういう日もあると。練習中小塚君とぶつかった経緯もあるけど、それが理由ではないでしょう。全日本から世界選手権にピークを持ってくればそれでいいし、心配はないでしょう。

その小塚君が、フランス杯でいっこピークを作っちゃったので、今回やや下り調子か。それでも実に良い演技。皆が言うとおり上半身の振りがダイナミックになりました。

織田君、ショートですごい４回転！こりゃいくかと思ったんですけどねー。結果は２位。でも彼も成長してますよ。

で優勝はパトリックチャン。前回私は、彼にジャッジ面ひいきだと文句をついたけど、うーーん今回は文句はつけられないな。逆転を許した織田君は（というより指導するコーチは）何が足りないのか、よく考えないと行けない。

女子。これが恐ろしくレベルが高い！　皆ちゃんと個性を発揮できて、涙が出るほど。（ＴＴ）観てて幸せな素晴らしい大会となりました。

安藤美姫ティ。ショート失敗がたたって総合５位ですが、フリーは当人もモロ男も特大のガッツポーズの素晴らしい出来。ジャンプの質に加え、一個一個の技、表現力は、苦労して苦労して身につけたものなので深みがあると思う。何度も言うが、問題はモロ男のスピンの指導だな。まこの人も、全日本には合わせてくるでしょう。

あっこちゃん。体は切れていたし表現も伝わって良かった。まったく、ちょっとした取りこぼしでアラ探しをされるジャッジが恨めしいわ（怒）彼女の売り物のステップだけど、ひょっとしたら評価が分かれるのかな。西欧的優雅さとは反対の野性的な表現だから。

大注目の村上佳奈子ちゃん。私はジャンプよりも、彼女持ち前の伸び伸びとした踊り心が伸びて欲しいと思う。山田コーチもそう指導しているように見えるね。ジュニア上がりの選手は、一回沈む時期を乗り越えないと（今は真央ちゃんがまさにそこ）どうなるか分からないと思っている。数年後必ず来るであろう体と心の変わる時期。これを乗り切る力も、踊るのが好きということが、救いのパワーになるはず。

今回は外国勢の２人の実力者が「良すぎた」と言ったら言い過ぎか。しっかりと実力を発揮してきた。カロちゃん＝コストナー選手は、まるで大きな白鳥みたいなドビュッシーだったし、優勝した、マイミクさんたちに人気の高いシズニー選手も、鬼気迫るジャンプのノーミスぶりの上に、あのスピンと表現が乗るのだからたまらない。二人とも世界選手権までキープしてね