五線親父の縁側日誌

永遠の70年代男・テリー横田の日誌です。

筆者は田舎の初老爺、下手の横好きアマチュア作曲屋、70年代洋楽ポップス愛好家、70年代少女漫画愛好家、
女子ヴァリボ&フィギュアスケートオタ、Negicco在宅応援組です。

愛をつなぎ止めるために

もういっこ。やはり酒井のりピーについて。


旦那が、やっぱどうしようもないろくでなし。女房をかばうこともしないなんて最低だと思う。観ていて本当に腹が立つ。でもそんな旦那だけど、好きだったんだろうねえのりピーは。薬に走ったのはひとえに、「壊れかけた旦那との仲をつなぎとめておきたかった」一心ではなかったのか。


子供時代、家庭が複雑で、愛情を受けるべき時期に受けられなかった。そういう人は往々にして「愛情飢餓」に陥る。愛された免疫がないから、本物と偽物の区別がつかない。ちょっとちやほやされるところっと参ってしまう。その男のために、それこそ身の心も捧げてしまう。その男との関係が崩壊すると、もう人生のすべてが終わったように思うのだ。心のつっかえ棒が、ぽっきり折れてしまうのだ。


のりピーも、そんなんじゃなかったのかな。哀れだと思う。


人間の持つ「愛執……異性が欲しい!」という欲求ね。それは本当に恐ろしい。その深い穴に、落ち込む可能性は、誰しもが持っている、と、思いました。