五線親父の縁側日誌

永遠の70年代男・テリー横田の日誌です。

筆者は田舎の初老爺、下手の横好きアマチュア作曲屋、70年代洋楽ポップス愛好家、70年代少女漫画愛好家、
女子ヴァリボ&フィギュアスケートオタ、Negicco在宅応援組です。

欲望を見つめること


・・・特にワガママを通したり、理想が高かったりするわけではないのだけれど、なんとなく職を転々として、何となく恋愛や結婚にも失敗して、中年期まで来てしまう人が居ます。まあ私もその一人ですが(苦笑)そういう人間は世の中から「負け組」と呼ばれます。


「負け組」とは、なんともひどい言葉です。ただでさえ運が悪く傷ついているのに、なおさら傷を広げられます。当人は自分でも、なぜ失敗したのか、なぜこんなにフラストレーションがたまるのか分からない。もー毎日毎日悲しいやら面白くないやら腹立たしいやらでどうしようもない。恋人や配偶者の居ない寂しさと不幸、社会的に自分が評価されない不幸は、それこそ死の苦しみです。それが高じると、この間の秋葉原の事件になる。


そう。確かに運もありますが、でもね。


やはりそういう、根無し草的な人生に陥ってしまう人間は、私を含めてどこか、理想が高すぎ、うまい妥協ができない。周りを思いやらず我が通らないとすぐむくれたり、逃げ出したりしてしまう・・・面が、あるんじゃないかなと思うんです。自分がそうでしたから。そういうマイナスの感情が、人を遠ざけ、連鎖的にチャンスや運も遠ざかると。


でも大概は、そんな自分のマイナス面に、気がつきません。なぜこんなになってしまったのか、理由がつかめないのですから、もっと不幸です。もがき苦しみます。


自分を棚に挙げるわけではありませんが、私は「自分の欲望をよーく知る。特に自分のどす黒い欲望の部分を、よーく見つめる」ことを、例えば仏教とか、ユング心理学とかの本から、もちろん漫画やロックからも、学べたと思うんです。そのおかげで、若い頃から、本当に少しづつ少しづつ、心が楽になってきている。今はその過程にあると思うんですね。


「自分の心の中に、黒も白もひっくるめて、どんな欲望が渦を巻いているのか」つらいですけど見つめてみる。ここがまず、第一歩なんではないかと。


偉そうですみません(^^;;