五線親父の縁側日誌

永遠の70年代男・テリー横田の日誌です。

筆者は田舎の初老爺、下手の横好きアマチュア作曲屋、70年代洋楽ポップス愛好家、70年代少女漫画愛好家、
女子ヴァリボ&フィギュアスケートオタ、Negicco在宅応援組です。

♪「私のお墓の上に~、


・・・♪「私のお墓の上に~、座らないでください~」♪(違)っちゅー「千の風になって」が、結局は今年最大の売り上げ枚数曲になるらしい。潔くこの曲をレコード大賞&紅白のトリにしたほうがいいじんじゃないの?


・・・この曲の訳詞・作曲は、小説家の新井満という人だそうです。ご本人のサイトに説明がありました。

■「千の風になって」は、いかにして生まれたか

http://www.twin.ne.jp/%7Em_nacht/1000wind/1000wind.html


・・・ただこの詩自体は、ずいぶん前からいろいろな訳詩のヴァージョンが存在していたようです。先ごろ亡くなった河合隼雄先生も訳されて、自著で紹介されていて、私はそれで知っていました。オリジナルはアメリカの、なんでもない主婦の方が、戦時中に母をなくした少女をなぐさめるために書いた作品だとか。それが語り伝えられてきたんですね。


■ウイキペディアにある原詩と解説

http://ja.wikipedia.org/wiki/Do_not_stand_at_my_grave_and_weep


・・・原詩では、風になったり雨になったり雪になったり、魂もなかなかに忙しい(笑)でも、こういう「魂も自然に返っていく」っていう死生感は、キリスト教とはちょっと違う気がします。もっとピュアな、宗教どうのという枠を超えた感じがする。ここが世界中に広まったゆえんかなと思います。


・・・「死後」についての内容を堂々歌にしたこと、それがこれだけヒット曲となったこと。これは画期的だと思います。皆が「死」「たましい」について、考える契機を潜在的に欲していた、のかもしれません。


でもねえ・・・


作曲の面から言ったら、このメロは「天才的素人芸」。けなすわけではないですが、ポップス、ロックのソングライター達は、この歌に負けちゃうことは、何か「敗北」なんじゃないかな、って思います。畑違いの人に横取りされちゃって面白くないというか、私なんかでさえも、そんな感じがしますね。何様のつもりですけど(笑)