五線親父の縁側日誌

永遠の70年代男・テリー横田の日誌です。

筆者は田舎の初老爺、下手の横好きアマチュア作曲屋、70年代洋楽ポップス愛好家、70年代少女漫画愛好家、
女子ヴァリボ&フィギュアスケートオタ、Negicco在宅応援組です。

オレってサッカー嫌い?

サッカーW杯、メンバーも発表になり、いよいよ本番間近だ。しかし、それなのに、自分の中では、一向に盛り上がってこない。どうしてなのだろう。自国開催のトルシエの時はもちろん、ジーコジャパン発足当時あたりまでは、すごくテンションがあったのに。

いや、ジーコの、放任主義とは名ばかりの無策が嫌いとか、結果日本代表が相変わらず得点力不足で弱いから、とか、そんな問題ではない。うすうす気がついていたが、自分、サッカー観戦自体が、そのルール自体が、あまり好きではないらしい。

だってまず、点がなかなか入らなくてイライラする。ずーっと走りっぱなしで息を抜くところがわからない。オフサイドがわからない。3ポイントシュートとか一発逆転劇が無くてつまらない。引き分け狙いと勝ち点制度がいさぎよくない。リードして終了間際ボール回して逃げるのは卑怯だ・・・・とまあ、嫌いな点の方が多いのだね(苦笑)

こういった不満点は、やっぱり日本と欧米の思考方法の違い、武士道と騎士道の違いだと思う。All or Nothing、ダメなら特攻ハラキリ、の、日本の美徳と比べて、サッカーのルールの裏にある、地道さ、理路整然さ、狡猾さのようなものが、かなり私をいらつかせるのだ。この点不満を持っている人は私だけではなく、意外と多いのじゃないかと思うが、どうなんだろう。

もう一つ、日本の決定力不足について言及すると、やっぱ「匠の技・綺麗な仕事」が好きな国民性のせいだと思う。中盤の組み立ては結構上手いくせに、点を入れる土壇場のえげつなさ・残忍さが足りないのは、狩猟民族と農耕民族の違い、DNAの問題まで行くのではないか。

結局、私がサッカーの何処が好きだったかというと、なかなか出られないW杯に、ムキになって、それこそ全身全霊で挑戦していく、その姿勢だった。極論すれば、ドーハだけ。フランスW杯に出た時点で、そこで終わり。出られないから、到達できないから面白い、って部分があったのだ。日韓共同開催の前回は、あれはお祭り・外国のサーカスを観るようなもので、また別のテンションだったが・・・。

ともあれ、サッカーは世界一競技人口が多いスポーツ。直接世界を夢見れるスポーツである。その、ロマンに挑戦する姿勢は、やっぱり素敵だ。大会が始まれば、なんのかんの言いながらも見てしまうのは間違いない。