アンタッチャブル
奴の故郷の街は、黒い煙の街
うつろに1日を終え 酒をあおる人
奴の故郷の街は、風が止まぬ街
飛ばされ倒されても 知らんぷりの人
そんな故郷が嫌で、奴は抜け出した
指をすり減らしながら 働き眠った
けれどどこへ行っても むしり取られた
奴はまた仕方なく 夜汽車に乗っていく
黒いコートの 不気味なヴァガボン
いつしか人々は、奴をこう呼んだ
アンタッチャブル 奴に触れるな 毒がうつるぜ
アンタッチャブル 奴を締め出せ
良識のかんぬきで
ある日戦争が起こり 奴の故郷の街が
炎に焼かれ消え去り 残る瓦礫の山
もはや他人の事と 知らぬふりをしても
奴の心は晴れない 酒が増えるばかり
黒いヴェールに 隠されたゴーストタウン
いつしか奴は 故郷への汽車の中
アンタッチャブル これで良かった 悪魔は去った
アンタッチャブル 奴は自ら
地獄へ消えたのさ
アンタッチャブル 奴に触れるな 毒がうつるぜ
アンタッチャブル 奴を締め出せ
良識のかんぬきで