五線親父の縁側日誌

永遠の70年代男・テリー横田の日誌です。

筆者は田舎の初老爺、下手の横好きアマチュア作曲屋、70年代洋楽ポップス愛好家、70年代少女漫画愛好家、
女子ヴァリボ&フィギュアスケートオタ、Negicco在宅応援組です。

手塚・冨田「展覧会の絵」


手塚治虫・アニメーション「展覧会の絵」1966年・32分


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昭和で言うと41年ですか。手塚先生が、ムソルグスキーの有名な楽曲に「絵をつけた」実験的な単発アニメ作品です。


当時、手塚先生&虫プロは、ジャングル大帝リボンの騎士などの、子供向けテレビアニメ制作に追われていたはずなんですが、こんな単発の、アーティスティックな作品も残していたんですね。後に「千夜一夜物語」等の大人向け作品もいくつか作ることになりますが。


で、さきほどU-stream放送に、作曲家の冨田勲先生が出ていて、この「展覧会の絵」のことを話されていて、大変面白かった。


「当時手塚さんは、ラベル編曲のオーケストラ版展覧会の絵を使う予定でした。ところが、著作権使用料がもうべらぼうに高い。とても出せない。んで「じゃ冨田に編曲させて演奏指揮もやらせよう」ってことになった。けれどそれが、期日が4日間でやれというんですよ。」


と、冨田先生の恨み節がさく裂(笑)確かに4日は尋常じゃないです。それでもやりきってしまう冨田先生も凄いけど(@@)


で、その時の心残りがあって、後にアニメとは関係ない自分の単独編曲作品として、シンセサイザーでやりなおしたそうです。しかし、以前の反動か、手塚アニメ、手塚漫画のひとこまが、何故か頭をよぎると。その結果「僕の展覧会の絵には、ヒョウタンツギやハムエッグ等、手塚漫画の名物キャラクターが登場するんです」という。


わざわざ「この部分のここなんです」と言って、シンセバージョンも掛けていましたが、よくわかりませんでした(苦笑)


冨田勲シンセ版「展覧会の絵」冒頭


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手塚先生には、ジャンルは違えど、やっぱり影響は相当受けたようですね。(^^)