五線親父の縁側日誌

永遠の70年代男・テリー横田の日誌です。

筆者は田舎の初老爺、下手の横好きアマチュア作曲屋、70年代洋楽ポップス愛好家、70年代少女漫画愛好家、
女子ヴァリボ&フィギュアスケートオタ、Negicco在宅応援組です。

罵倒する指導の裏にも


■柔道パワハラ問題で山口香氏インタビュー

http://mainichi.jp/select/news/20130210ddm035040172000c.html


「五輪後最初に訴えたのは私」と、実は黒幕だった事を認めている。まあ当の監督や連盟が認めているから、事実だったんだろう。人格罵倒もあったろう。その点は真摯に改善してもらいたい。


しかし、五輪委員会理事も務める山口氏の「入れ知恵」。「裏に派閥争いがあるのではないか」とかんぐってしまうね。


========


暴力指導を肯定する訳では決してないが、我が愛するヴァリボ界からのエピソードをひとつ。


昔、葛和監督という人が居ました。今でもおりますけど、この人がまあ、ダミ声の関西弁で怒鳴りまくる監督で、「お前なんかここに居る資格ないわ!やる気の無い奴は帰れボケ!」なーんてのは日常茶飯事でした。


当時は女子ヴァリボ冬の時代。名セッター竹下選手もまだ抜擢されたばかり、当時のエースの熊前選手も、言っては悪いがちょっとメンタル的にも「ひ弱な」感じでした。そんなですから案の定、2000年シドニー五輪の切符を逃します。「東洋の魔女の失墜」と、とにかくチームも監督も叩かれました。


葛和さんも選手達も、しばらくはバレーから離れました。


でもやっぱり復帰して、葛和さんはまたVリーグチームの監督を引き受ける事になりました。各チームに挨拶回りしている時、先に復帰していた前全日本主将の江藤選手がひょっこり顔を出したそうです。そしてイタズラっぽく嬉しそうにニコニコ笑って、こう言いました。


「私、葛和さんをやっつけるために現役続行したんですからね。覚悟してくださいよ♪」


・・・最高の憎まれ口ですよね。(^^)腹を割った関係でなかったら、とても言えないジョーク(半分は本気)です。選手と指導者で、こう言う関係もあるんです。うわっつら怒鳴られ罵倒されていても、当人同士は見えない絆が有る。


この場合でも第三者が見れば「あんなに怒鳴って個人攻撃して、人権じゅうりんだ」となるでしょう。果たして本当にそうなのか。おのおののケースにより、慎重に考えるべきだと思います。