五線親父の縁側日誌

永遠の70年代男・テリー横田の日誌です。

筆者は田舎の初老爺、下手の横好きアマチュア作曲屋、70年代洋楽ポップス愛好家、70年代少女漫画愛好家、
女子ヴァリボ&フィギュアスケートオタ、Negicco在宅応援組です。

更生に何のメリットが?


■「更生に何のメリットが?」無反省 ライブハウス襲撃犯の「法相殺害計画」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120303-00000550-san-soci


・・・日曜の朝から不愉快なテーマで書くが、犯罪心理、キレる若者の理解の観点から考えてほしい。


この男は6年前、4歳の男児をハンマーで殴り重傷を負わせた通り魔犯。少年院で一時は更正したかに見えたが、実社会に出てから仕事や何やらで失敗し、再びライブハウスへの放火未遂で逮捕された。


「ゴミ処理の仕事で、重機の操作とか、対処方法がわからず、訳が分からなくなった。」

「ネット友をつくることも、以前の犯罪が負い目になって、自分からやめた。」

「ミュージシャンを夢見たが、歌もギターもうまくならず、バンドも組めなかった。」


色々上手く行かないことに「俺は発達障害じゃないだろうか」と父親に相談したらしい。しかし父は「俺だって口べただったが、営業職でトップになった。お前は病気なんかじゃない。」と叱咤されたという。


激励のつもりが突き放されたように感じたのだね。どうやらこの辺の家族の接し方の積み重ねが、彼の自己否定感を募らせた原因ではないかと思う。共感とありのまま受け入れてくれる人が、人間には必要なのだ。


後日彼には精神鑑定で「アスペルガー症候群」の診断が出るが。時既に遅しだった。


「更生してまじめに生きて、何のメリットがあるんだ。ばからしい」


「少年院時代に感じた人生の素晴らしさ、生きる尊さ、自分の大切さ。すべて、幻を見せられただけだった。社会は閉鎖的でシビアで、冷たく退屈だった」


・・・この悪ぶりは、寂しい寂しい、誰か助けてと言う気持ちの裏返しだ。勿論身勝手で甘い。しかし相変わらずこういった若者は増える。社会はますます合理と効率を優先する。こぼれた人間には「DOQ」「メンヘル」のレッテルを貼り、阻害し追放するだけだ。