弱虫世代
・・・何度か推薦している心理学の碓井先生のサイト。また興味深い記事が載りました。
■安倍首相辞任から学ぶ昭和29年生まれの心の健康
http://www.n-seiryo.ac.jp/~usui/news/2007/abe_cabinet.html
初の戦後産まれの首相のドロップアウトを、誰にでも起こり得る事として捉え、警鐘と理解を求めています。と同時に、ここでは精神医学のみならず、世代論・歴史観を鑑み、これからの国や社会のあり方にまで言及を広げておられます。
「爆弾の中を逃げ回り、イモの葉っぱを食べ」て子供時代をくぐり抜けてきた「戦後焼け跡世代」。それにに比べて「最初から家にテレビと電話と少年マガジンがあった」安倍総理の世代は、そのまま私ら世代まで地続きでつながっていると思います。「しらけ・優しさ・弱虫」の世代だと思います。ある意味、クールなゲーム世代である今の20~30台前半世代よりも、もろい部分があるのではないでしょうか。
そんな「弱虫世代」が、中年になって、世の中を動かす・実権を手にする時代になってきました。プレッシャーにさらされ、中年の危機と直面していかなければならない人々は、かなり多く出てくると予測されています。その時に、古い「根性論」など、より所にはなりません。何でも「頑張れ頑張れ、頑張れないヤツは落伍者」こんな考えのままでいいのでしょうか。
弱虫世代には弱虫世代なりの、新しい生き方、新しい心のより所、価値観を、築いていかねばならない。そう思います。