五線親父の縁側日誌

永遠の70年代男・テリー横田の日誌です。

筆者は田舎の初老爺、下手の横好きアマチュア作曲屋、70年代洋楽ポップス愛好家、70年代少女漫画愛好家、
女子ヴァリボ&フィギュアスケートオタ、Negicco在宅応援組です。

2019年10月12日の台風19号、我が家は無事でした。しかし福島県郡山市は東側4分の1ほどが浸水。他にも福島県下に甚大な被害がありました。自然災害とは全く理不尽なもので、1丁目は壊滅なのに2丁目は何ともないとか、そんな現象すら起こります。
 
言っても詮なきことですが、今回の台風の浸水地域は、以前から大きな嵐が来たら危ないと言われていた地域、ハザードマップのレッドゾーン区域が多いような気がします。情報として危ないと分かっているのに対策が打てず、案の定起こってしまったという印象。金の問題なのか人の問題なのか、人命に関わる治水の問題は市や県だけではどうしようもない。やはり国の為政者が最優先に解決していくべき問題と思います。

ギターのお話

■ヴィンテージギターは何年製から?本当にいい?
https://www.eys-musicschool.com/media/vintage_guitar/
 

「ストラティヴァリじゃあるまいし、エレキギターが数百万とか馬鹿げている」と、貧乏人のヒガミを含めて言ってきた。が、かといって自分が買っているモデルは「オールド・ヴィンテージ・リイシュー」と呼ばれる古い型のレプリカモデルだったりする。これは自分でも論理的矛盾だね。(^^;
 

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ストラトキャスター、オールドタイプとモダンタイプ。


本物のオールドがどれだけ良いのかは、正直よくわからない。聞いた感じ、現代楽器よりちょっと柔らかく、超高域、超低域が落ちて「鼻にかかった」ような音はする。これがいわゆる「枯れた音」なのだろう。ただこの音色は、現代ロックギターの典型的な音色の見本が形成された1960年代後半〜1970年代前半、ジミヘンとかクラプトンとかツェッペリンサンタナ等が出してきた音だ。なので、その時代の音こそ良いものだと、僕らの耳にインプットされてしまった、思い込みの部分って大きいのではないか。
 

上の記事で書かれている「木材の質が昔は良かった」ってのは事実だろう。今では希少で伐採制限とかがかけられ楽器に使えなくなった材もある。メーカーは安い代替材やチップ材などで凌いでいるのが現状だ。それでも、十年前に5万円相当だったギターが、今では倍ぐらいの値段に跳ね上がっている。
 

そうしてみるとギターという楽器は、すでにおおかた完成され、技術革新からちょっと取り残された「ガラパゴス楽器」なのかもしれない。いやピアノもヴァイオリンも楽器という楽器は皆そうなのだが。
 

でもギターだって少しは進歩している。ヘヴィメタのジャンルでは年々、強烈なパワーと過激なヴィブラートがリードギターに求められて来ている。高出力のピックアップ、低音弦を増やした7弦ギター、それと堅牢で深いヴィブラートが掛けられるようにブリッジ部分を改良したものもある。アコースティックギターも最近は「フラム奏法」と言ってボディを叩きながら演奏する方法が出てきた。それに対する対応・構造の強化がメーカーには望まれる。
 

ともかくギターと言っても、同じストラトキャスターモデルを選ぶにしても色々なモデルがあり、用途によって音色や弾き心地や微妙に変わる。大した違いではなく微妙な違いなのが、余計になおさら悩ましい。楽器自体の高騰化もあり、選ぶのがますます難しく、敷居も高くなってきているのではなかろうか。少年がロックギターにカタルシスをぶつける青春を送るのも、道にイバラが増えてきている感じだ。

ちょっとだけ入院記

病院入院を経験するたびに思うのだが、ここはまさに病気と闘う不夜城、夜を徹して働く看護師さんの奮闘ぶりにはいつも頭が下がる。今回私は医師の指示で、昼だけでなく夜中の2時からの点滴となったのだが、その仕事ぶりはいつも完璧。真夜中の病室で、周囲に気を使いながら小声で「はい、終わりましたよ。ご苦労様でした。」と声がけもちゃんとしてくれる。
 

スケジュールも時間でぴしぴし決められ実にシステマチックだ。もっとルーズでも良いじゃんとも思うのだが、それでは次々押し寄せる仕事はこなせまい。看護師さんはいつも一杯一杯がデフォで、とにかく忙しい(見ていると午後に少しはほっと抜ける時間がありそうだが)。
 

ただ同僚との助け合い、手の貸しあいを惜しまないように教育されているようで、何かあると「すいませーーん。◯◯号室のXXさん、ちょっとヘルプお願いしまーす!」という声が病棟中に響き渡る。と、他の看護師さんが取りあえず今の仕事を一時保留し、その病室へ駆けつける。徹底した決まりになっているようで、迅速で実に頼もしい。先輩が後輩への声がけも頻繁に行っていて「◯◯さんとこの仕事、一人で大丈夫?」てな光景もよく見られた。
 

最新科学を結集した、すべてが数値で管理・決定されているような世界。聴いた話によると今の血液検査の精度はすさまじく、病気はおろかその人の日常生活・行動パターンまでも読み解いてしまうほどだという。体温管理や血圧管理、患者の動向は数時間おきに問診され、データベース化され折れ線グラフにされ突きつけられる。これこそが人類が到達した叡智、素晴らしいものだが、時に私は「この数値まみれの世界を、本当に信用していいのかな?」とも思ってしまう。
 

いや医療科学を信用していないわけではないし、日進月歩を開拓してきた医療従事者の皆さんには、上記の看護師さんの話を含め大いに頭を下げるのだが、それでも、人間は病からは逃れられない、すべての病気を克服することはできないわけで、所詮人間は病を得て苦しみ死んでいくものだという根本原理は覆せない。そのなかで、医療従事者は実に根気強く日常業務にあたっているのだが、「この人達、自分の仕事や存在に虚しくなって、自己パニックに襲われたりしないのだろうか?」と考えてしまう。私には絶対無理だ。
 

もうまだらボケになっている車椅子のおじいさんに、若い看護婦が笑顔で話しかけている。その光景は実に美しく優しいものだが、私は生者必衰の定めに、その人間存在の虚しさに、悲しくなってしまうのだ。

アイドルと言うにはちょっと違うが

このところ、アイドルと言うにはちょっと違うが、女性アーティストのミニアルバムを数枚購入しました。これがすごくよかったので、再度紹介します。
 

原田珠々華「プレイリスト」

アルバム「はじめての青」
https://www.amazon.co.jp/dp/B07PP2VX7S
元アイドルネッサンス。16歳のシンガーソングライターとしてデビューしました。一昨年頃からツイッターに頻繁に弾き語り動画を載せていて「ああ本当はこういうフォーク系の自作自演でやりたいんだなあ」と思っていました。解散を機に満を持して自作曲を発表。これが侮れない。特に歌詞は完全に借り物のない自分の言葉で、恐るべき才能だと思います。


南端まいな「君のピュアネス」(これはアルバム未収録の最新シングル)

アルバム「Clarity」
https://www.amazon.co.jp/dp/B07N3ZZ22K
上記原田すずちゃんと同じ元アイドルネッサンスではハモりも担当だったらしい。失礼ながらグループでは3番手4番手の位置だったのかな?でもソロアルバムが聞いてびっくり、ちょっと線は細いけど清楚で綺麗で、歌の世界観というかキチッと表現できてかなり聞かせます。今年イチ推しかもしれません。


■Farewell My L.u.v「Gloomy Girl」

アルバム「DONT TOUCH MY RADIO」
https://www.amazon.co.jp/dp/B07SKH53CF
名古屋の芸能スクールの中学生アイドル。何故こんな子供グループが本格的なファンクやレゲエもやりきっているのか!でもって曲が恐ろしくいい!このまま育ったらすごいグループになるぞと思ったら、なんかセンターの子が脱退して別なロック系のところへ移籍したらしい。残念!でも残り二人もすごい才能なので頑張ってほしいです。

「釣りよかでしょう」にハマり中

YouTube「釣りよかでしょう」目次
https://www.youtube.com/user/yoorai0121/videos
■魚を捌くYouTuberはなぜ人気?(全2P)
https://realsound.jp/tech/2019/01/post-311111.html
 

実は私もドはまりしています。釣りなど全く興味なくやる気もないのにねww。
 

魚捌き動画は「グロ観たさ・破壊殺傷欲求」の現れだとか言う人もいる。でもそう言い切ってしまうのは違うと思う。子供の頃カエルを捕まえて解剖したりした経験者は多いと思うが、あれは人間に元々備わってる「生と死への解明要求」だと思う。ネガティブな衝動とは決して言えないんじゃないかなあ。釣り人や漁師は、命に触れるからこそ、その大切さが解るのでしょうしね。
 

でもここ「釣りよかでしょう」は、捌きメインじゃなく釣りの動画チャンネルだ。九州の佐賀県の連中なのだが、仲間が六人いて、皆で釣りに行って、わちゃわちゃと楽しみ協力し合いながら釣り上げ、釣果を喜び合い、また皆で料理して皆で食べる。この仲間感・友情感、大の男どもが無邪気に遊ぶ感が素晴らしいのだ。登場人物たちも「漫画的にキャラが立って」いる個性派揃いでそこもいい。でもって九州の片田舎で方言丸出しなところも素敵。地元の自然とか、ノスタルジーをもびしびし刺激してくれる。
 

さらに、釣りの専門的な用語やテクニック等を極力廃止して(まあどうしても必要で出てくる場合もあるが…)釣りに興味がないド素人でも解るように、面白く見られるように作ってある。ここが凄いとこである。リーダーのよーらい氏の徹底したコンセプト指導だと思うが、「釣りは「道」にしちゃダメ。皆がわかるエンタテイメントなんだから。」という言葉で、びしっと貫かれている。
 

そして、ここが私的に重要なのだが、彼らは釣りの他に、時々バンド活動もやっている。六人のうち半分の三人がG、B、Dsで残りは楽器はやらないようだが、それでも楽しくコーラス等で参加している。で、彼らの音楽指導役(?)兼釣り仲間:地元で活動するプロのシンガー・ソングライター「エガちゃん(江頭くん)」という男が登場するのだが、彼の作る音楽・歌いぶり・キャラが、これまたいいのだ。失礼ながら見た目は港湾労働者みたいで(笑)仲間からもゴリラ呼ばわりされている。でも優しい性格で全然怒らない。ほんでひとたび歌い出せば男らしく力強い歌声でびっくりするほど。そんな彼の指導で、メンバーの楽器の腕も少しずつ上手くなって行く。その様子を見ているのも楽しい。
 

芸能人との付き合いもある。釣り好きとして知られるヴァイオリニスト・葉加瀬太郎氏がこのチャンネルのファンで、いろいろあってお付き合いが始まり、年に数回佐賀に来て釣りをしたり、エガちゃんの歌を東京のスタジオで正式録音する口利きをしてくれたり、私心なき交流の様子も動画になっている。他に女優の尾野真千子、俳優のつるの剛士も、たびたび佐賀を訪れ、彼らと釣り&料理を楽しんでいる。
 

とまあ、やるせない現代が失いかけた、自然と、その中の人間の友情と触れ合いがいっぱい詰まった動画チャンネルだと思う。なかなか入り込みづらいかもしれないが、スーパーお勧めしておきます。

テリーの独善的「オールタイム・ブラジル音楽名盤ベスト12」

ここ数年ブラジル音楽を鬼のように聴きまくり?だいぶ勉強も詰んだなと自負出来るようになってきました。ので、この企画を書いてみたいと思います。さーていくぞー!!


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1位:トッキーニョ&ヴィニシウス「一滴の幻影」
Toquinho & Vinicius-Um Pouco De Ilusão
(BossaNova 1980)
■喜びの奴隷:https://youtu.be/UymzqUTKF0s
ボサノヴァの大作詞家ヴィニシウスと、親子ほど年が離れたギタリスト・作曲家トッキーニョによるデュオ。1980年、このアルバム制作中にヴィニシウスが亡くなり、奇しくも遺作となってしまいました。ボサノヴァの懐古的な雰囲気と現代性が両立した傑作。現在はちょっと入手困難で残念。


2位:イヴァン・リンス「ノーヴォ・テンポ」
Ivan Lins -Novo Tempo
(MPB 1980)
■表題曲;https://youtu.be/auVytLbKXdU
ブラジルでは珍しいキーボード&歌のSSW。美メロにハイセンスなコード進行、ともかく作曲能力が素晴らしい。声も豊かで音楽世界がぶあーと広がるのが見事です。


3位:カルトーラ「愛するマンゲイラ」
Cartola-Verde Que Te Quero Rosa
(Samba 1977)
■生まれ出ずる歌:https://youtu.be/9HJQQtsiqfA
老舗サンバ団体マンゲイラの重鎮として、アマチュアながら昔から活動していたレジェンドが、60歳過ぎて録音した3枚め。格調高く悲哀と祈りにあふれた歌は、最上のシャンソンにも負けません。


4位:マリーザ・モンチ「アモール・アイ・ラヴ・ユー」
Marisa Monte-Memórias, Crônicas e Declarações De Amor
(MPB 2000)
■Amor I Love You:https://youtu.be/Gc1wYPUdpgM
現代のブラジルを代表する美人SSW。共作者Prodのカルリーニョス・ブラウンと共に、ロック的な味わいがありつつも、古き良き伝統にも怠らない。


5位:カエターノ・ヴェローゾ「リーヴロ」
Caetano Veloso-Livro
(MPB 1997)
■俺に構うな:https://youtu.be/Mqx8fe7v7po
ブラジルを代表する最ヴェテランSSW。文学派・革新派で、美しいボサからアヴァンギャルドなロックまでこなす。英国などのロック界隈でも評価が高い人です。


6位:レイラ・ピニェイロ 「ボサノヴァにあふれる想い」
Leira Pinheiro-Isso e Bossa Nova
(BosaNova 1994)
ジェット機のサンバ:https://youtu.be/2ylFuyE-FHg
古いボサノヴァ曲を、若手シンガーがカバーしてみた作品。根はジャズ系シンガーらしく、ウィスパーでなくてはきはき歌う姿に好感。古典ボサの古さに閉口している人にオススメ。


7位:マリア・クレウーザ「真夜中のマリア」
Maria Creuza-Meia Noite
(Cansao BosaNova 1977)
■オンジ・アンダ・ヴォセ:https://youtu.be/Hg-N21RlCQA
こちらはお色気系(?)シンガー。しっとりとした音楽世界を聞きたい人にはうってつけです。


8位:ジョルジ・ベン「アフリカ・ブラジル」
Jorge Ben-Africa Brazil
(MPB 1976)
■アフリカのストライカー:https://youtu.be/lp9uZKy6H7Y
この人もブラジルを代表する最ヴェテランSSW。豪快で男らしいがややトボけた味もあります。代表曲は世界的スタンダードの「マシュ・ケ・ナダ」。「タジ・マハール」は、ロッド・スチュワートが思わずパクってしまった程のポップさ。


9位:ミルトン・ナシメント「歩哨」
Milton Nascimento-Sentinela
(MPB 1980)
■表題曲:https://youtu.be/EXsRbG43ZD8
「ブラジルの声」と評されるベテランSSW。現代ジャズ寄りのやや難しめの音楽ですが深いものです。


10位:ジルベルト・ジル「レファベーラ」
Gilberto Gil-Refavela
(MPB 1977)
■今、この場所:https://youtu.be/cC1ntip1f_U
カエターノと共にブラジルを代表する最ヴェテランSSW。こちらは陽気でおおらかなキャラが目立つ。ちょっと素っ頓狂なリズム志向の音楽が面白い。


11位;ジョアン・ボスコ「ガガビロ」
João Bosco-Gagabiro
(MPB 1984
■紙人形:https://youtu.be/Z-GSaxGADEc
男性的な声と抜群のリズム感のギターのSSW。アフリカの呪術的な味わいもあります。


12位:エポカ・ジ・オーロ「フェイジョン・コン・アホィス」
Conjento Epoca de Ouro-Feijao Com Arroz
(Choro 2002)
■ラメント(嘆き):https://youtu.be/1phYXjIoDzI
インスト弦楽器アンサンブルのショーロという音楽の代表グループ。自身の代表曲スタンダードを再録音したベスト盤。

映画「ボヘミアン・ラプソディ」

映画「ボヘミアン・ラプソディ」DVD購入しました。



 

私的には、ちょっとこの作品にはマイナスな先入感を持ってしまいました。トレーラー映像を見て「フレディ似てねーじゃん!なんだこの貧相な奴は!」と思ってしまったり、記録的な大ヒットになったことで、逆に警戒して身構えてしまったり。エイズで早世した悲劇のロックヒーロー的な扱いなら嫌だなあと思っていました。まあそうはなってなかったので、その点はホッとしましたけど。
 

鑑賞後の感想は……う〜〜ん基本的にはいい映画だと思います。クイーンのメンバー達が試行錯誤しながら曲作りをしていく様子や、クライマックスに設定されている「ライブ・エイド」での映像は、迫力があって本当に素晴らしい。移民の子という境遇に悩み、父親にも反抗し、自己のゲイという性的指向に悩み、恋人との決別、ショービジネスのお金の罠、バンドメンバーとの軋轢など、いろいろな試練を乗り越えてそこのライブに向かっていく。決して超人ではない人間フレディが、実に愛おしく描かれています。
 

しかし、フレディが抱えていた心の闇の部分、その原因が、曖昧なまま終わってしまったのではないか。たとえば彼は、ペルシャ系インド人として、いじめを受けていた事実はなかったのか? 父親が8歳のフレディを寄宿学校に入れたというが、そのことに寂しさや愛情飢餓感をいだいてはいなかったのか? このへんの幼少期の描写が足りなくて、どうもフレディの心の奥にいまいち入り込めなかったです私は。
 

後はやっぱり、主役の俳優さんがどうしてもフレディに見えないこと。これは私が世代的に、本物クイーンを事あるごとに見聞きしてきた、洋楽ロックファンの「偏見」の部分でしょうね。映画の良し悪しとは関係ない部分ですが、最後まで払拭できませんでした。
 

でも繰り返しますが、映画作品としての迫力は素晴らしい。最後に向かってぐぐぐ〜〜〜っと感激が押し寄せてきます。