五線親父の縁側日誌

永遠の70年代男・テリー横田の日誌です。

筆者は田舎の初老爺、下手の横好きアマチュア作曲屋、70年代洋楽ポップス愛好家、70年代少女漫画愛好家、
女子ヴァリボ&フィギュアスケートオタ、Negicco在宅応援組です。

ワールドミュージックにおけるブラジル音楽

ワールドミュージック民族音楽は違うと思う。民族音楽はあくまで昔からの文化財的伝統音楽。ワールドミュージックってのはその国その地域でのポップス。流行歌・流行音楽であろう。
 
で、自分も可能な限り、各地域のワールドミュージックを聴いてきたが、言葉が違うだけで音楽的には、欧米ロック・ポピュラーとほぼ同じじゃん!てケースも多い。特に基本リズムのグルーヴ感。ドラムとエレキベースを使ってロックビートで、ってケースがやはり多い。そうなってくると面白くない。アフリカ、セネガルユッスー・ンドゥールとか、好きだけど、リズムはロックだと思う。
 
リズム・グルーブが明らかにロック・ソウルと違うノリだなあ、と私が感じたワールドミュージックは、
1,サルサを中心としたアフロキューバン音楽
2,私の最愛のブラジル音楽
3,インドネシアのクロンチョンとかダンドットと言われる音楽
この3つが図抜けて面白い。あくまでワタシ的にだが、ロックと全く違うリズム・グルーヴながら、ちゃんと乗れるダンスビート音楽だと感じる。
 
で、この3つのうち、楽曲の形式が、イントロ→Aメロ→A'メロ→Bメロ~2番……と、アメリカの昔からのポップスの形式に一番忠実に乗っとって作っているのが、ブラジル音楽である。段落がわかりやすいのだ。他の2つも準じてはいるが、やや形式が複雑でわかりづらいケースもある。さらにサルサなどは、歌ものと言うより器楽演奏中心でモダンジャズに寄っているバンドも多い。
 
その点、ブラジル音楽はあくまで歌もの中心。(例外もあるけどね)しかもアコースティックギターでの弾き語りを軸にした、パーソナルな、個人的・内省的な歌がほとんどだ。アメリカのフォーク系SSWに近いと思う。その点もなんとなく、ブラジル音楽が「親しい音楽だなあ」と感じる所以だ。