五線親父の縁側日誌

永遠の70年代男・テリー横田の日誌です。

筆者は田舎の初老爺、下手の横好きアマチュア作曲屋、70年代洋楽ポップス愛好家、70年代少女漫画愛好家、
女子ヴァリボ&フィギュアスケートオタ、Negicco在宅応援組です。

ギターのお話

■ヴィンテージギターは何年製から?本当にいい?
https://www.eys-musicschool.com/media/vintage_guitar/
 

「ストラティヴァリじゃあるまいし、エレキギターが数百万とか馬鹿げている」と、貧乏人のヒガミを含めて言ってきた。が、かといって自分が買っているモデルは「オールド・ヴィンテージ・リイシュー」と呼ばれる古い型のレプリカモデルだったりする。これは自分でも論理的矛盾だね。(^^;
 

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ストラトキャスター、オールドタイプとモダンタイプ。


本物のオールドがどれだけ良いのかは、正直よくわからない。聞いた感じ、現代楽器よりちょっと柔らかく、超高域、超低域が落ちて「鼻にかかった」ような音はする。これがいわゆる「枯れた音」なのだろう。ただこの音色は、現代ロックギターの典型的な音色の見本が形成された1960年代後半〜1970年代前半、ジミヘンとかクラプトンとかツェッペリンサンタナ等が出してきた音だ。なので、その時代の音こそ良いものだと、僕らの耳にインプットされてしまった、思い込みの部分って大きいのではないか。
 

上の記事で書かれている「木材の質が昔は良かった」ってのは事実だろう。今では希少で伐採制限とかがかけられ楽器に使えなくなった材もある。メーカーは安い代替材やチップ材などで凌いでいるのが現状だ。それでも、十年前に5万円相当だったギターが、今では倍ぐらいの値段に跳ね上がっている。
 

そうしてみるとギターという楽器は、すでにおおかた完成され、技術革新からちょっと取り残された「ガラパゴス楽器」なのかもしれない。いやピアノもヴァイオリンも楽器という楽器は皆そうなのだが。
 

でもギターだって少しは進歩している。ヘヴィメタのジャンルでは年々、強烈なパワーと過激なヴィブラートがリードギターに求められて来ている。高出力のピックアップ、低音弦を増やした7弦ギター、それと堅牢で深いヴィブラートが掛けられるようにブリッジ部分を改良したものもある。アコースティックギターも最近は「フラム奏法」と言ってボディを叩きながら演奏する方法が出てきた。それに対する対応・構造の強化がメーカーには望まれる。
 

ともかくギターと言っても、同じストラトキャスターモデルを選ぶにしても色々なモデルがあり、用途によって音色や弾き心地や微妙に変わる。大した違いではなく微妙な違いなのが、余計になおさら悩ましい。楽器自体の高騰化もあり、選ぶのがますます難しく、敷居も高くなってきているのではなかろうか。少年がロックギターにカタルシスをぶつける青春を送るのも、道にイバラが増えてきている感じだ。