五線親父の縁側日誌

永遠の70年代男・テリー横田の日誌です。

筆者は田舎の初老爺、下手の横好きアマチュア作曲屋、70年代洋楽ポップス愛好家、70年代少女漫画愛好家、
女子ヴァリボ&フィギュアスケートオタ、Negicco在宅応援組です。

「釣りよかでしょう」にハマり中

YouTube「釣りよかでしょう」目次
https://www.youtube.com/user/yoorai0121/videos
■魚を捌くYouTuberはなぜ人気?(全2P)
https://realsound.jp/tech/2019/01/post-311111.html
 

実は私もドはまりしています。釣りなど全く興味なくやる気もないのにねww。
 

魚捌き動画は「グロ観たさ・破壊殺傷欲求」の現れだとか言う人もいる。でもそう言い切ってしまうのは違うと思う。子供の頃カエルを捕まえて解剖したりした経験者は多いと思うが、あれは人間に元々備わってる「生と死への解明要求」だと思う。ネガティブな衝動とは決して言えないんじゃないかなあ。釣り人や漁師は、命に触れるからこそ、その大切さが解るのでしょうしね。
 

でもここ「釣りよかでしょう」は、捌きメインじゃなく釣りの動画チャンネルだ。九州の佐賀県の連中なのだが、仲間が六人いて、皆で釣りに行って、わちゃわちゃと楽しみ協力し合いながら釣り上げ、釣果を喜び合い、また皆で料理して皆で食べる。この仲間感・友情感、大の男どもが無邪気に遊ぶ感が素晴らしいのだ。登場人物たちも「漫画的にキャラが立って」いる個性派揃いでそこもいい。でもって九州の片田舎で方言丸出しなところも素敵。地元の自然とか、ノスタルジーをもびしびし刺激してくれる。
 

さらに、釣りの専門的な用語やテクニック等を極力廃止して(まあどうしても必要で出てくる場合もあるが…)釣りに興味がないド素人でも解るように、面白く見られるように作ってある。ここが凄いとこである。リーダーのよーらい氏の徹底したコンセプト指導だと思うが、「釣りは「道」にしちゃダメ。皆がわかるエンタテイメントなんだから。」という言葉で、びしっと貫かれている。
 

そして、ここが私的に重要なのだが、彼らは釣りの他に、時々バンド活動もやっている。六人のうち半分の三人がG、B、Dsで残りは楽器はやらないようだが、それでも楽しくコーラス等で参加している。で、彼らの音楽指導役(?)兼釣り仲間:地元で活動するプロのシンガー・ソングライター「エガちゃん(江頭くん)」という男が登場するのだが、彼の作る音楽・歌いぶり・キャラが、これまたいいのだ。失礼ながら見た目は港湾労働者みたいで(笑)仲間からもゴリラ呼ばわりされている。でも優しい性格で全然怒らない。ほんでひとたび歌い出せば男らしく力強い歌声でびっくりするほど。そんな彼の指導で、メンバーの楽器の腕も少しずつ上手くなって行く。その様子を見ているのも楽しい。
 

芸能人との付き合いもある。釣り好きとして知られるヴァイオリニスト・葉加瀬太郎氏がこのチャンネルのファンで、いろいろあってお付き合いが始まり、年に数回佐賀に来て釣りをしたり、エガちゃんの歌を東京のスタジオで正式録音する口利きをしてくれたり、私心なき交流の様子も動画になっている。他に女優の尾野真千子、俳優のつるの剛士も、たびたび佐賀を訪れ、彼らと釣り&料理を楽しんでいる。
 

とまあ、やるせない現代が失いかけた、自然と、その中の人間の友情と触れ合いがいっぱい詰まった動画チャンネルだと思う。なかなか入り込みづらいかもしれないが、スーパーお勧めしておきます。