五線親父の縁側日誌

永遠の70年代男・テリー横田の日誌です。

筆者は田舎の初老爺、下手の横好きアマチュア作曲屋、70年代洋楽ポップス愛好家、70年代少女漫画愛好家、
女子ヴァリボ&フィギュアスケートオタ、Negicco在宅応援組です。

【ブラジル音楽・訳詞】トッキーニョ「水彩画」(1983)

(作詞:ヴィニシウス・ジ・モライス)


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■水彩画


葉っぱのノートに黄色い太陽を描くんだ

5-6本まっすぐな線を引けば、簡単にお城が描ける

手の周りに鉛筆を走らせれば、それは僕の手袋

雨を降らせるなら、引っかき傷を書いて、そして傘


小さなペンギンが青い紙の上に落ちる

あるいは空を行く美しいカモメかな

北極から南極まで周回して

彼女と一緒にハワイ、北京、イスタンブール


白いヨットを描いたら、それは空と海との間のキスマーク

雲間にはピンクとグレーの飛行機

周りの色はすべてピカピカさ

穏やかに離陸し、望みとあらば着陸しよう


次のページには出航する船を描こう

仲間たちとおおらかに飲み食いする船旅

僕が回したコンパス円は世界となり

アメリカから他の国へ、僕は1秒で行ける


少年は壁の上を歩く間

待ち受ける未来へ到達する

僕も君も宇宙船のパイロット

待ってくれる余裕も時間もなく

世界は変わり、僕らに泣き笑いをもたらす


この道から何が来るのか、知ることは出来ない

道の終わりがどこに行くのかもわからない

だから僕らは、美しく描かれた歩道を歩こう

その水彩画は

いつか色褪せてしまうかも知れないけれど

いつか色褪せてしまうかも知れないけれど


ボサノヴァの酔いどれ大作詞家ヴィニシウスの遺作的な作品。どうやら死後に出てきた歌詞らしいです。それに相方トッキーニョが曲をつけて歌ったもの。ブラジルでは有名な歌ひとつだそうです。